「あなたは知っていますか?
激動の第二次世界大戦下、外交官として赴任していたリトアニアで、ナチスの迫害から逃れてきたユダヤ難民に、日本通過ヴィザを発行し、6000人もの命を救ったひとりの日本人がいたことをー。
その男の名は、杉原千畝(スギハラチウネ)」
18年位前に読んだ本↓の中の言葉を思い起こしました。
千畝―一万人の命を救った外交官 杉原千畝の謎/ヒレル レビン

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「千畝はこの<大救出>で、説明できないほどに、また神秘的なまでに、多くの人々の協力を得て<善意の陰謀>を仕上げてゆくことができた。
彼の行動が、まわりを<感染>させていったのだろうか」
杉原千畝が外務省の訓令に反して、通過ヴィザを発給しただけでは、ユダヤ人を救うことはできませんでした。
ソ連と日本をつなぐ船の乗務員の大迫辰雄。
政府の指示通りに難民の入国を拒否しようとしていた彼が、ひとりの幼い少女の眼に、自分の娘を重ね合わせ、助けたいと想うようになったこと。
在ウラジオストク総領事代理の根井三郎。
満州のハルピン学院で杉原千畝と同窓生だった彼が、大迫さんの想いを聞き、「責任は私がとる」と難民を通過させたこと。
彼らの善意と英断あればこそ可能ならしめた「命のヴィザ」であったことに、改めて感動しました。
ハルビン学院はロシア語を学ぶための専門学校であり、モットーは「自治三訣」ですが、これが素晴らしい。
「人のお世話にならぬよう、人のお世話をするよう、そして、報いを求めぬよう」
杉原、根井両人の心に深く息づいていたのでしょう。
でも、今回の映画は、人道主義者というだけではなく、終戦70年特別企画映画だけあって、諜報活動に携わる有能な外交官杉原千畝としての面もクローズアップしています。
日本政府が彼の進言に耳を傾けていたら、どれほど無駄な血が流されずにすんだものか……。
ただ、「感動の真実が、ついに明らかになる」となっていながら、彼がクリスチャンであったことはふれられていません。
それでは、何故、彼が危険を顧みることなく、ユダヤ難民を救ったのかは、わからないと思います。
「私を頼ってくる人々を見捨てるわけにはいかない。
でなければ私は神に背く」
この言葉の中に真実があるのではないでしょうか。
といっても、この映画はより多くの方に観ていただきたいと思います。
自己の信念を貫き、外務省を追われた杉原千畝。
名誉が回復されたのは、彼の死後のことです。
日本が世界に誇れる実在の人物のことを、しかと心にとめておきましょう。
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