PRESIDENT (プレジデント) 2015年 11/16 号/著者不明

¥690
Amazon.co.jp
↑ 「キレる人は、なぜキレるのか?
『バカな脳の治し方』教えます」より
<原因分析編
まさに現代病、心身を蝕む「セロトニン欠乏症」>
未発達な前頭前野が
キレる人を生む
… キレる原因としてまず大きいのは、「(脳の最前部に位置する)前頭前野が未発達であること」と語るのは保坂隆氏。(聖路加国財病院精神腫瘍科部長)……
人間の脳には前頭前野という部位があり、ここが物事全体を把握して、欲望や感情を抑える働きをしている。
腹が立つことがあっても、ここは大人の対応をしよう、というような判断を下すのがこの部分。……
脳は使えば使うほど発達するが、使わなければ発達しない。
したがって、子供の頃、我慢や抑制をせずに育つと、この部分の発育が弱くなる。
疲労やストレスを生む
パソコン・スマホ生活
二つ目の原因は、脳の中にあるセロトニンという神経伝達物質の欠乏だ。
これは前頭前野の機能をスムーズに動かすために必要な物質なのだが、「これが現代人には不足しており、キレる人が増える理由になっている」と有田秀穂氏(東邦大学名誉教授。セロトニンDojo代表)は指摘する。……
「普通のサラリーマンが暴行で検挙されるような事件が、この20年ほどうなぎのぼりで増えていますが、これはIT化が進んだ時期とぴったり重なります」と有田氏は分析する。……
甘いものを食べすぎると
逆に低血糖になってキレる
人がキレる原因には、血糖値も関係しており、これが三つ目の原因となる。
「長い間のよくない食習慣のせいで、血糖値が乱高下しやすくなっている人がいます。そういう人はキレやすい」と語るのは黒川伊保子氏。(脳科学コメンテーター。感性リサーチ代表取締役)……
糖質摂取からイライラ発生までの時間は、だいたい一時間半。
お昼前になると職場でイライラしている人がいたら、朝御飯を抜いて出社前に何か甘いもので脳に渇を入れている可能性があるというわけだ。……
<対策編
血糖値の乱高下を防いで、脳のストレス耐性アップ!>
脳に必要な栄養素満載
ゆで卵を食べよう
…… セロトニンの不足を補う方法だが、有田氏によると、太陽の光を浴びる、歩く、走るなどリズム性のある運動をすることや、グルーミングといって、人と話したりスキンシップをしたりすることで、セロトニン神経が活性化するという。……
次に、「血糖値の乱高下」には、どのような対策があるか。
それは何と言っても、糖質を採りすぎないことに尽きる。
それに加えて、食べるときの順番に気をつければ、急激な血糖値の上昇を防げる。
「繊維質を先に食べると、血糖値の上昇がゆるやかになります。……
いきなり単品だけ食べるなら、卵やチーズ、大豆製品などのタンパク質もおすすめ」(黒川氏)……
〝逆上スイッチ〟が入るのを
止める「魔法の言葉」
……自分を攻撃する他人を「キレにくくする」にはどうすればいいのだろうか。
まず考えられるのは、コミュニケーションによる方法だ。
「何かうまくいかないことがあってキレている人は、本人も辛いんです。
できれば落ち着かせる言葉をかけてあげるといいですね」と語るのは黒川氏。
その言葉とは。「私が○○すればよかったですね」というもの。
たとえば約束を忘れた上司に「もう一度、リマインドすればよかったですね」と声をかける。……
失敗を許された人は、自然に他者の失敗に寛大になる。
逆にキレる人は、追い詰められてきた人が多い。……
子どもの頃、我慢や抑制を経験せずに育つと、キレやすくなる!
子育て現在進行形のお母様方は、しかと心に覚えておいてくださいね。
後々、本人も周りも苦労することになりますから。
さて、魔法の言葉があるとは……。
「私が○○すればよかったですね」
なるほど、追い詰めないわけですね。
相手に逃げ道を与えて、キレるのを防ぎましょう。
下記の画像をクリックしてくださると、
ランキングのポイントが入ります

るんるん♪応援をよろしくお願いいたします
