……「自信満々で入社したものの、仕事が全然できなかったんです。……」
自分より学歴の低い同期も、問題に直面した時の対応力やメンタルの強さなどは、自分と比べ物にならなかった。
「総合的な人間力の差を感じました。…… みんなを引き付ける魅力を持っていて。プロジェクトを引っ張るような人間は、ああいう男なんですね。“勉強はもちろん、ほかの面でも自分を高めてきた奴ら”ばかりで、そりゃ勝てないよ、俺は勉強しかがんばったことないもん、と思いました。周囲との差に負い目を感じて、3年で退社しました」
退社後、数か月の転職活動を経て……入社したのはまたも商社。……
「……前の会社と比べ物にならない小さな会社でした。…… 二流、三流大出身者が大半で、以前のような劣等感も無ければ血の気が引くようなプレッシャーもなく、楽しかったですよ。“東大出て何してんだ”って気持ちはありましたが、それでも今よりはマシでしたね。今では毎日高卒や中卒の人たちと働いてますから」
…… 現在日雇い派遣労働者だ。昨年、10年近く務めた二社目の商社が倒産した。
「業績が悪化していたので早くほかへ移っておけば良かったのですが、頭ではわかっていても面倒で。なんか、努力するスタミナが残ってないんです。大学受験と就活で使い果たしちゃった気がして。今は日給1万円のバイトで年収は220万円ほど。独身なので生活は十分に成り立ちます。それゆえに、ますます次の仕事を探す気力もわかないんです」……
〈取材・文/週刊SPA!編集部〉
SPA!(スパ!) 2015年 10/6 号 [雑誌]/著者不明

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それにしても。
努力するスタミナを大学受験と就活で使い果たしてしまったとは、何ともったいない!
自分の価値を勉強でしかはかっていないと、その砦が崩れた時に、ガタガタになってしまう悪しき見本だと思います。
学歴以外のものさしも持っていないと、本人が社会で苦労するということです。
とりあえず、今は何とか生活が成り立っているにしても、病気や怪我をして、働けなくなったら、どうするのか。
将来の不安を先送りして、現実逃避をしているのでしょうが。
こんな若者が増えないような社会にしたいですよね。
社労士としては、ツッコミも入れたい記事です。
平成24年10月1日から施行された労働者派遣法改正法では、日雇派遣が原則禁止されています。
日雇派遣労働者とは、30日以内の期間を定めて雇用される労働者のこと。
ただし、日雇派遣禁止の例外として認められる業務があります。
ソフトウェア開発/機械設計/事務用機器操作/通訳、翻訳、速記/秘書/ファイリング/調査/財務処理/取引文書作成/デモンストレーション/添乗/受付、案内/研究開発/事業の実施体制の企画、立案/書籍等の制作、編集/広告デザイン/OAインストラクション/セールスエンジニアの営業、金融商品の営業
また、以下のいずれかにあてはまる場合も、就労が可能です。
・60歳以上の者
・昼間学生(雇用保険の適用を受けない学生)
・副業(生業収入500万円以上)
・主たる生計者でない者(世帯収入500万円以上)
上記のケースは、どれにも該当しませんよね。
直接雇用による日雇就労は禁止されていないので、日雇派遣ではなく、直雇用だと思います。
あるいは、法令違反の派遣会社か。
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