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↑ 「脳研究者池谷裕二 パテカトルの万能薬
乳児でも善悪の区別ができる」より
交差点で信号を待っていたときのこと。
後からやって来た男性が赤信号を無視して横断歩道をわたり始めました。……
すかさず女性の声がします。
「あんなふうに赤信号をわたっちゃダメよ」。
児童を連れた母親でした。……
この心理には「モラルは周囲から学ぶ」ことを暗黙の前提にしています。
つまり「道徳観は経験を通じて形成されるものである。
だからこそ教育が重要だ」という信念です。
一方で性善説VS.性悪説という図式もしばしば話題になります。……
では善悪の感覚は成長の過程で、いつごろから芽生え始めるのでしょうか。
驚くべきことに生後3ヶ月で早くも萌芽が見られます。……
乳児にキャラクターが動き回るアニメ映像を見せます。
すると、仲間を助ける性格の良いキャラクターにより視線を向けることがわかります。……
デセティ博士らはアニメを見せたときの脳の活動も測定しています。
すると、目にした行動が道徳的か非道徳的かで脳反応が確かに異なることがわかりました。
つまり、道徳的に見える幼児の行動は単なる反射的な行動ではなく、きちんと脳内モラルに基づいて発せられているわけです。
実際、脳反応が敏感な幼児ほど道徳的な行動が多いのです。
デセティ博士らは脳反応の個人差についてさらに丁寧な調査を行い、重要な関連を発見しました。
……脳反応の敏感性は月齢よりもむしろ、親のモラル観と強く関連していたのです。
親の教育環境が決め手だということです。
「子は親を映す鏡」とはよく言ったものです。……
つまり赤信号を渡らない、ゴミをポイ捨てしない、などのマナーを守ることは、「今の社会」の健全性だけでなく、将来子どもたちが担う「未来の社会」へも貢献するのです。
安全な状況での横断歩道の赤信号。
私が子どもがいない時には渡ろうとすると、息子に怒られます。
はい、息子が小さい時には、いつでもきちんと信号を守っていました。
PCのことなどを息子に聞くと、すぐには教えてくれません。
「まず、自分の頭で考えて。
そして、調べてもわからなかったら、教えてあげる」と。
そう、私は、息子に答えを教えずに、自ら考えさせていました。
ひゃ~。子どもに躾けたことが、自分に返ってくるなんて……。
今となっては、私には不都合だと思っていましたが、この記事を読んで、〝教育〟の〝成果〟を喜ぶ気持ちになりました。
息子が言う、子どもが見ていなくても、法律違反はいけないというのも、正論です。
せっかく子どもたちはよい心を持って生まれて来ているのだから、社会全体ですくすくと育んであげたいですよね。
大人の生きる姿勢、人としてのマナー。
「未来の社会」へも貢献するのだとしたら、襟を正さなくては!
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