「下町旅館のおもてなし 澤功さんに聞く」より
特別なことは一切しないのが私の「おもてなし」
東京の下町にある家族経営の旅館「澤の屋」。
部屋は4畳半と6畳が合計12室。
室内にはテレビは無く、2室を除きバス、トイレも付いていない。……
そんな小さな旅館を目指し世界から旅行者が集まってくる。
「この30年間、私が試行錯誤しながらたどり着いたのはまったく逆のおもてなしでした。
一言で言えば、相手が誰でも特別な対応は一切しないということです。……」
「『言葉』も勘違いしていました。
英語ができないし、最初は不安で仕方なかった。……
でも、一番心配だった言葉が一番苦労しなかった。
身ぶり手ぶりでコミュニケーションはできます。
それでダメなら紙に書けばいいんです。……」 ……
「宿泊料は1部屋5000円台からですが、泊まるのは貧乏旅行の若者だけではありません。
企業経営者もいるし大学教授もいる。
なぜと思われるでしょう。
彼らは旅行の目的に合わせて宿泊施設を選んでいるのです。
ビジネスが目的なら、都心の高級ホテルを選びます。
わざわざうちに来るのは、日本の普通の生活をみたいからです。
だからテレビがないとか、部屋が狭いとか苦情はほとんどない。
静かでリラックスできると褒められるくらいです」……
沢の屋は外国人宿―下町・谷中の家族旅館奮闘記/澤 功

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「澤の屋旅館」はなぜ外国人に人気があるのか―下町のビジット・ジャパン・キャンペーン/安田 亘宏

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廃業の危機から、外国人を受け容れることで起死回生して、今や人気旅館。
最近は、海外で澤の屋さんの評判を聞いて訪れるという日本人客も増えたとか。
昔ながらの街並でのんびりしたい人には、うってつけです。
「目的に合わせて選ぶ」
旅館に限らず、何でもそうですよね。
だから、ニーズのある居場所を確立したビジネスは強い。
一般論の逆の発想をすることで、活路が見出せるかも♪
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