私が委員を務めている東京都社労士会社会貢献委員会学校教育部会の主催で、所属している自主研究グループ社会保険教育研究会によるもの。
(私自身は昨年度お手伝いさせていただいたので、今年度は関わっておりません)
こんな風に記事にしていただくのは嬉しい限りで、大変ありがたいですね。
子どもの時から公的年金の役割を知ってもらおうと、小学生から高校生を対象にした年金教室が全国で開かれている。主催するのは都道府県の社会保険労務士会。少子化が進展する中で、制度を支える若い世代の理解は不可欠だ。世代間扶養などの難しい仕組みを、寸劇を取り入れて分かりやすく説明している。 (寺本康弘)
「年金は、日本全体の支え合いです」
8月下旬、東京都千代田区の千代田年金事務所で開かれた「夏休みこども年金教室」。小学1~4年の14人と保護者を前に、社会保険労務士の本田健一郎さん(42)が紹介した。
教室では、難しい言葉は出てこない。本田さんは「年金をもらうきっかけは何でしょう」と問いかけ、年を取ったときとけがや病気で体が不自由になったとき、働き手を失ったときの3つと紹介した。
年金制度で理解が難しいのは、現役世代の保険料が高齢者世代を支える仕組みだ。これを知ってもらうために、10歳の子どもと45歳、65歳が登場する寸劇で再現。「年を取るにつれて、払う人からもらう人に変わります」と説明した。
参加した東京都北区の小学2年生原田拓実君(8つ)は「年金はみんなで助け合う良い仕組みだなと思った」と話す。
本田さんは「難しいことは理解できなくても、保険料を納めて手続きをすれば受給できることを知ってもらいたい」と教室の意義を語る。
教室は、東京都社会保険労務士会の主催で、昨年に続いて2度目。年金事務所の協力で開いており、事務所職員が6月に表面化した年金加入者情報流出問題を、参加した保護者に陳謝する場面もあった。
◆取り組み全国に広がる
社会に出る前の子どもたちに、年金制度を含めた社会保障や労働制度を紹介する取り組みは全国に広がっている。全国社会保険労務士会連合会によると、社労士による授業は、2011年度は251カ所だったが、昨年度は455カ所に増加している。
多くは、社会に出る前の高校生から大学生が対象だが、中には小学生向けの教室も。都社会保険労務士会で、子ども向けの教え方を研究する平倉康司さん(49)は「小学校と中学校、高校のそれぞれで学べる機会をつくってほしい」。授業をやってみると、児童や生徒だけでなく、保護者や教諭からも「知らないことが多く、ためになった」と反応が来るという。
子ども世代への年金教育が重要なのは、保険料を支払う現役世代が少子高齢化で減少するにつれ、「年金は将来もらえるのか」という疑問が若い世代を中心に広がっているとみられるためだ。会社員らを除く国民年金保険料の納付率は、ここ3年間は上昇しているものの、60%強で低迷している=グラフ参照。
平倉さんは「年金には税金が投入されており、基本的には納付額より多くもらえる。国民皆年金といわれていて関係のない人はいないのに、勉強する機会がないのが不思議。学ぶ人を増やしたい」と話す。
国民年金保険料を払わない人の中には、保険料の払い損になるのを心配する向きもあるでしょう。
でも、年金の半分は税金でまかなわれています。
だから、基本的に支払う額よりも受け取る額の方が多くなり、言うなれば、年金ほど利率のいい金融商品はありません。
本人が保険料未納で、年金を受給しなくても、通常、税金は払っているでしょう。
そうすると、人がもらっている年金をずっと税負担し続けるという損な案配になります。
ただ、そもそもの収入が少なくて、保険料を払うことができないケースがあります。
でも、保険料の免除や減額の仕組みを知らず、そのままにしている人も多いのではないでしょうか。
今年、私が小学校で行った年金教室のアンケートの中に、こんな感想(小3)がありました。
「手つづきをすればはらえないときでもはらうお金をへらしてもらえることがさんこうになった」
学びの大切さを痛感します。
記事の文中に出てくる平倉さんは、社会保険教育研究会の会長です。
私たちは「学ぶ人を増やしたい」という共通の思いで、活動しています。
今回の新聞記事によって、年金教室がさらに全国津々浦々に広がることを期待しております。
下記の画像をクリックしてくださると、
ブログのランキングのポイントが入ります

るんるん♪応援をよろしくお願いいたします
