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↑ 「小島慶子の幸福論⑨
追い詰められる親たち〔8〕」より
小島慶子/タレント、エッセイスト
本田由紀/東大大学院教育研究科教授
……
小島/本田さんは「ハイパー・メリトクラシー」という造語で、学力のみをはかる社会から、人間力やコミュニケーション能力など、より本質的な能力を問う能力主義社会へと移行していることを指摘しています。
本田/問題は、その能力を育成する責任が家庭に過重に求められているという点です。……
小島/…… 親たちは「勉強しさえしていれば幸せになれる」と教えられて努力したのに、いざ社会に出たら就職難やリストラ、不況にリーマン・ショックと、聞かされていた未来とは全く違う時代になっていた、いわば〝空手形世代〟です。……
本田/私は「戦後日本型循環モデル」と呼んでいますが、行動経済成長期には家庭・教育・仕事の3者が強固に結びつき、巧みに機能しながら、大量生産型経済を支えてきました。
子育てにおいては学力を重視することが正解でした。
しかし、低成長社会に入った今ではこのモデルは崩壊を迎えており、学力を超える力が求められる。……
小島/だからこそ「今までの学歴じゃ生き残れない」と、我が子に世界で通用する学歴を与えようと焦る親もいます。……
学歴至上主義ではなく「大丈夫。こっちの道もあるから」と言える「そうでないほうの幸せ」のイメージがあれば、もっと気楽に子育てできるのでは。
本田/私は自分の子どもに「たとえ学校教科の成績が芳しくなくても、何か強みを生かせる道を見つけたらいい」と言っています。……
中3の時から学歴社会は崩壊すると考えていた私からすると、〝読み〟が甘かったと思います。
こんなに能力主義社会への過渡期が続くとは、誤算でした。
「学歴フィルター」なんて、もってのほか。
ただ、これは学生の立場、親の立場のからの見方。
企業の採用担当者の立場からすると、採用の効率を考えれば、学歴は努力の〝担保〟となるのでしょう。
学歴でわかるものなんてほんの一部だということは百も承知の上で、海のものとも山のものともわからない学生に投資できる余裕のある企業は、そうそう多くはないということでしょうか。
私自身は楽しくるんるん♪子育てをしてきましたが、小島さんの言葉を借りれば「そうでないほうの幸せ」の選択肢も持っていたからだと思います。
まさかつぶれると思っていなかった会社が倒産の憂き目に遭う時代、肩書きがなくても生きていける力をつけさせることを意識してきました。
いわゆる一流大学、一流企業という道が幸せを約束されていたのは、過去のこと。
今は、多種多様の価値観があり、いろいろな生き方、働き方があります。
親も子も「何とかなる」という前向きな気持ちが大事だと思います。
真面目な親ほど追い詰められるのかもしれませんが、我が子のいいところに目を注いでほしいですね。
徐々にではありますが、時代は変わり行くものです。
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