人口減社会の利点検証 | いきいきるんるん♪ 微笑み返し

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週刊新潮 2015年 4/30 号 [雑誌]/新潮社

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↑ 「『人口減社会』の利点検証」より

人口減少に歯止めがかからない。

総務省からデータが発表されると、新聞紙面にはお先真っ暗といった論調がズラリと並んだ。……

しかし、〝人口減少社会〟は果たして、悪いことばかりなのか。

「人口減少に見合った社会をつくること、つまり、成長拡大社会から成熟濃縮社会を目指すことで、むしろ、私たちの生活は豊かになります」

と指摘するのは、現代社会研究所の古田隆彦所長である。

「徳川吉宗が8代将軍に就いていた1730年ごろ、江戸時代の人口はピークを迎え、3200万人に達したと推定されています。

しかし、その後の70年間では、飢饉や天変地異によって、人口はおよそ300万人減少しました。

ところが、まさに、その時期、蘭学などの学問が栄え、さらに、歌舞伎、戯作などが花開いたのです」

なぜ、人口が減少すると、文化が爛熟するのか。

「農民は耕作面積の拡大が可能になったことに加え、労働力不足に対応すべく、新たな農機具を開発しました。

その結果、コメの収穫量が拡大し、木綿や菜種など換金作物の生産にも手を伸ばせるようになった。

豊かになった農民が都市部で貨幣を使うことで、経済は活性化した。

その生活の〝ゆとり〟が江戸文化を勃興させました」

14世紀のヨーロッパでも、同じようなことが起こったという。

「ペストの大流行によって、約7400万人だったヨーロッパの人口は、わずか10年の間に約5100万人にまで激減しました。……

ルネサンスは、芸術のみならず、羅針盤や火薬などといった目覚しい科学技術の発展ももたらしたのです」

人口減社会によって、否応なしに迫られる産業構造の転換が功を奏した格好なのだ。……

経済規模が変わらないままに、人口が減れば、当然、一人当たりの取り分は増え、その分、豊かな生活を送れることになる。……


経済アナリストの森永卓郎氏によれば、
「満員の通勤電車から解放される。

それだけで、サラリーマンの生産効率はだいぶ向上するはずです。

また、観光地の混雑もなくなり、東京ディズニーランドに孫を連れて行っても、一日中並ばされてクタクタにならずに済む。」

地価も安くなって、住宅も広くできますから、いまよりゆったり暮らせるようになります」

そもそも、戦前の日本の人口は7000万人程度に過ぎず、現在の1億2000万人が多すぎるという。

「…… 1億という数字の根拠を知っているでしょうか。

それは、1941年、当時の近衛文麿内閣が閣議決定した〝人口政策確立要綱〟に基づいている。

その目的は、人口を1億人に増やし、大東亜共栄圏の建設を図るというものだった。

要するに、富国強兵、植産興業といった時代遅れの発想なのです」


さらには、わが国が〝市場原理主義〟を導入したがために失った、終身雇用や年功序列を大事にする〝日本型経営〟を取り戻すチャンスになり得るのである。

明治大学の飯田康之准教授の話。

「90年代の終わりから2000年代いっぱいにかけて、日本は景気の芳しくない状態が続き、失業率も5%半ばまで上昇しました。

企業は、人材確保が容易だったために、従業員をまるで原材料の一部であるかのように扱いました」

非正規雇用の蔓延など、使い捨て型経営が推し進められていたという。

「それがブラック企業の問題も生み出した。

でも、人手不足になってくると、従業員こそが一番大切であることがわかった。

日本の企業が伝統的に行ってきた〝人を中心に据える経営〟がみなおされているのです」……
 


なるほど、人口減社会も、見方によっては、悪くはないわけですね。

少子高齢社会が避けられないものであるなら、メリットにも目を向けたい気がします。

ただ、終身雇用制度については、賛否両論あります。

私個人的には、いいとも悪いとも言い切れない。

ケースバイケースだと思っていますが。



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