『R25』2014.4.3 No.348
OECD加盟国34カ国中18位
日本の人件費『実は安い』?」より
……34の先進国が加盟するOECDの2010~12年の資料によると、全産業の一人あたりの労働コスト(人件費)は、なんと18位。
……なぜ、日本の人件費は高い印象があるのか?
『日本経済の鉱脈を読み解く 経済指標100のルール』などの著者、明治大学国際日本学部の鈴木賢志教授に尋ねたところ、「日本の人件費は高いけれども、安い」のだという。
「正確にいえば、日本は円の力が強いので、“為替レート換算”では、新興国などに比べると人件費は高い。
でも、他国に比べると物価が高いので、“購買力平価換算”で見ると労働コストは国際的にも安くなるんです」
実際、今回18位だったデータは、“購買力平価換算”されたもの。
外国の企業が日本の賃金水準の給料を円で払うとなると、為替レート上、現地通貨では割高(=日本人の人件費は高い)に感じられるわけだ。
しかし、ランキング上位の国だって、フランスやノルウェーなど、日本と同程度か、それ以上に物価が高い国もある。
それなのに、なぜ“購買力平価換算”で見たときに、日本よりも人件費が高いのか。
「要因のひとつに、社会保障費の影響があるでしょう」と鈴木教授。
人件費には、手取り賃金だけでなく、天引きされる社会保険料や福利厚生費も含まれる。
北欧諸国やフランスなどは、社会保障費が高いので、その分賃金の額面も増え、結果として人件費が高くなっているのだ。
円安基調にある今、“購買力平価換算”だけでなく、“為替レート換算”での日本の人件費も安くなる可能性が高い。……
日本経済の鉱脈を読み解く 経済指標100のルール/かんき出版

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日本の人件費は高いとばかり思っていたら…。
人件費の国際比較は、為替やGDP成長率など諸々の要素があり、難しいようですが、なるほどこういう見方があるのですね。
フリーパーパー、お役に立ちますわ。
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どうもありがとうございます。感謝のうちに
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