2014/2/2付読売新聞「生きる語る 被災で絆 ひさし貸す」より
…… 2011年3月11日、高さ6メートルの津波が、港にある2階建て工場(※青森県八戸市の水産加工業「かねと水産」)をのみ込んだ。
約30人の従業員は高台に避難したが、1階の作業場は冷蔵庫やボイラーが散乱。廃墟のように変わり果てた。……
震災から10日ほど過ぎた頃だ。
宮城県南三陸町で同じ水産加工業「カネキ吉田商店」を営む吉田信吾さんから(※新沼館務さんに)電話が入った。……
同じ東京・築地市場に海産物を卸すライバル業者の申し出はこうだった。
津波で工場を失ったが、メカブの加工を再開したい。
間借りできる場所はないか。
「誰でも本心は頭を下げたくないでしょう。
人に頼るのは最後の手段で、勇気がいる。
こういう時は、助けることをためらっていはいけない」……
ライバル業者の窮地を救ったが、むしろ吉田さんに感謝していた。
「…… 電話がなければ、自分は心が折れたまま、事業をやめていた」。……
工場を貸してから3ヶ月たった11年6月下旬、カネキ側から「一緒に下駄ウニをつくりませんか」と持ちかけられた。……
高級品なら250グラムで6万円の値をつける下駄ウニは、カネキの看板商品。
水分などを調整してい加工するが、ノウハウは企業秘密だ。
将来、競合する可能性があるのに技術を伝えたいという。
その後、間借りが終わる10月末まで、両社の従業員が一緒に下駄ウニづくりを続けた。……
震災を通じて確信したことがある。
「ライバル関係はお互いにつぶし合うことではない。
困った時は協力し、品質では競い合う。
それこそ本当のライバルではないか」
のんびりのほほんタイプの私は、ライバルがいません。
人と競うのは苦手だし、ライバルなんていなくていい、と思っていました。
でも、この記事を読んで、「ライバル」の存在にいささか憧れました~。
困った時には助け合い、お互いに切磋琢磨していくのは、素晴らしいですね!
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合格の桜咲くように 縁起のいい富士山

どうもありがとうございます。感謝のうちに
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