「勝利のメンタリティー (山本昌邦)」より
■心のコントロール上手な選手多く
…… そもそも、日本代表になるような選手は良い習慣を身につけている者が多い。
あきらめない、負けない、という気持ちが人一倍強い。
それはそうだろう。……
企業に例えれば、同期の連中はごまんといて、その中でトップとして生き残っているのである。
それは持って生まれたアスリートとしての才能、素質だけでは勝ち残れないレースである。
■集めた情報、貪欲に取り入れ血肉に
私が育成にかかわった中田英寿や中村俊輔もそうだったが、素質やセンスだけなら彼らを上回る選手はいくらでもいた。
おそらく、本田や長友もそうなのだろう。……
その中でどうやって彼らが生き残ったのかというと、共通するのは「アンテナ」の高さだと思う。
中田は少年の頃からものすごい「質問魔」で「海外ではどうなってるの」「この練習は何が狙い」といったことを私にしつこく問いかけてきた。
本田も名古屋にいたころ、オランダ帰りの藤田俊哉をつかまえて向こうの情報をいろいろ収集していたと聞く。
本田が面白いと思うのは、そうやって集めた情報の中から走法とか時間の使い方とか、自分に役立つと思うことは貪欲に取り入れて血肉に変えてきたことだ。
そういう作業を実はきちんと細かくやっている。
外面だけで判断すると「おれはこういう選手だから」「こういうスタイルだから」と「自分」なるものに固執するタイプに見えるけれど、現実の本田は勝つため、上手になるためなら何にでもトライするタイプなのだと思う。
目に見えない小さな単位でレベルを上げていく、本人にしか分からない手応えを大事にするというか。
だからこそ着実にレベルアップを遂げてきたのではないだろうか。……
■アンテナの高さは向上心の裏返し
コーチとしての私の経験上からいっても、人の言葉に耳を貸さないことが自分のスタイルを貫くことだと履き違えている選手は大成せずに終わっている。
アンテナの高さは向上心の裏返しだ。
目指す目標が明確にあるから、そこにたどり着くには何が必要か、知りたくて仕方なくなる。
知ったからできるようになるとは限らないが、成功と失敗を繰り返しながら、意識の低い者には分からない、たくさんの気づきを得られるようになる。
自分に必要なもの、自分の武器、自分に不必要なもの、自分の弱点、そういう整理がどんどんできていく。
その気づきが、成功も失敗も含めてこの経験を次にどう生かせばいいかという修正能力につながっていく。
単純に反省するだけではダメで、反省を土台に次にどうするかまで考え、具体的に行動できて一流の選手になれるだろう。……
■「結果を出す」ことの大切さ理解
…… 「僕なりに一生懸命やっています」というだけでは評価の対象にならない。
目に見える成果を上げてこそ世界は開ける。
だからこそ、中途半端な目標ではなく、最高の結果を公約に掲げるのだと思う。……
「絶対に負けない」という心の奥底にある熱い思いが試合の行方を左右することは本当にある。
本田に対して「必ず何かやってくれる」というファンの期待が他の選手に比して多く寄せられるのも技術、戦術うんぬんより、本田の心の奥底でたぎるマグマのせいだとにらんでいる。
とても共感できる話であり、かつ、私にとっては耳が痛い言葉でもありました。
やはり一流の人は、一流になる理由があります。
意識や行動が違いますね。
もしかすると、「マグマ」は、本来的には、人間誰しも持っているのかもしれません。
ただ、うまく活用できないだけで。
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