「今どき飲みニケーション
社内で気軽に 参加者シャッフル」より
職場の仲間と酒を飲みながら語らい、親交を深める「飲みニケーション」。
拘束を嫌う社員の意識や懐具合の変化で退潮ぎみだったが、見直されつつある。
仕事に追われるあまり交流が滞りがちなのを案じ、飲み会を活用する動きが復活。
説教や愚痴といったおなじみの光景は後退し、酒席が苦手な若手社員も参加しやすいよう仕掛ける企業もある。
「カンパーイ」。……
一見よくある飲み会の風景だが、会場は街中の居酒屋ではない。
日立ソリューションズの本社ビルに設けられた料亭風の店で、参加者は同社の社員。
1人3000円の費用は全て会社持ちだ。
■素の姿に「発見」
この日は本部長と主任など、役職が大きく離れた社員が集まる「段々飛び懇談会」。……
懇談会は段々飛びの他にも「開発プロジェクトごと」など形式は様々で、会社の補助総額は年約5000万円にものぼる。
懇談会だけの影響とは限らないものの、例えば導入前に5%台だった離職率は1%台に下がるなど、成果は出ているという。……
ネットベンチャーのギャラクシーエージェンシー(大阪市)は、参加者を抽選で入れ替える「シャッフル飲み会」を2カ月に1回開いている。……
上司・部下、所属部署に関係なく、社員を5、6人ごとのグループに分ける。
日程や場所は話し合って決め、会社は1人当たり3000円を支給。
特にテーマは決めず、プライベートなことも含めざっくばらんに話し合う。
酔って絡むなどのアルコールハラスメントとセクハラ、パワハラの「3ハラ禁止」を徹底。……
同じくシャッフル飲み会を開くウェブ制作のシーエスレポーターズ(新潟市)は、社員の交流を促す目的に加えて、酒席のマナーを学ぶ場としても活用する。
同社は20、30代の社員が多く、酒席のマナーを知らない人もいる。
取引先との酒席で失礼があってはならず「上座や下座の位置、座布団は踏まないなどのマナーを、堅苦しくならない程度に教えている」。
■強制にはせず
…… ネットサービスのネットバリュー(大阪市)では、会社のイベントに参加した際にポイントが加算される制度を導入している。
飲み会については、上司が同席していれば参加するたびに1ポイントもらえ、1ポイント1000円換算で賞与にプラスされる仕組みだ。……
ざっくばらんで気の張らない飲み会であれば、仕事の成果に直結するアイデアが生まれることもある。
職場の飲み会事情に詳しい酒文化研究所(東京都千代田区)の山田聡昭さんは「お酒が入ると発想が豊かになって、斬新なアイデアが浮かびやすい」と指摘する。
反対に、スケジュールを詰めるなど論理的な話は飲み会に向かないという。
…… 新入社員を対象にした日本能率協会の調査では、上司との人間関係の構築に「飲み会への参加が有効だ」と回答した人が12年度は約94%と、08年度と比べ約5ポイント上昇している。
「嫌いなのは、毎週のように繰り出したり、毎回同じ話に付き合わされたりする場合。月に1回程度なら問題ない」(名古屋市の20代の会社員)との声もある。……
■希望は「サク飲み」
短時間で安く、駅の近くで――。
20代、30代の社員を対象とした「会社飲み」に関する調査では、そんな若手社員の傾向が浮かんだ。
ネオマーケティング(東京都渋谷区)の調査によると「会社の人と飲みに行くのは好きだ」と答えた人は過半数だった。
一方で「できるだけ短時間で済ませたい」が73%、「出来れば1次会で帰りたい」は79%と、なるべく早めに切り上げて帰りたいという意識が強い。
「できるだけお金をかけたくない」「駅近くなどさっと帰れる場所で」という意見もそれぞれ約9割を占めた。
飲み会に参加することのメリットとしては「会社の人と親しくなれる」が64%でトップ。
「仕事上でもコミュニケーションがとりやすくなる」「会社では話せないことが話せる」といった声も多かった。
なるほど、タイトルそのまま「今どき飲みニケーション」。
会社支給での飲み会ができる会社は限られているでしょうけど、「サク飲み」でコミュニケーションを図り、職場の風通しをよくするのも、いいですね。
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