安値競争の中では、利益が得られないからです。
私は、社労士スタッフ時代は、労働保険や社会保険の手続業務をしてきました。
今、顧問をとらないようにしたのは、「選択と集中」から。
役所に行くとオンライン申請のパンフが置いてありますが、顧問業務は二極化するでしょう。
信頼関係に基づいた顧問、ハイクオリティーなコンサルを提供する顧問と、安さが売りの顧問と。
さて、11月4日付日経新聞に、興味深い記事がありました。
『なぜコマツ堅調、シャープ苦境』より
……「あの企業なら大丈夫」と安心感のある企業と、足元フラフラでどこへ向かうのか心配でしょうがない企業がある。
この2つのカテゴリーを分けるものは何か、1つの仮説を提示してみよう。……
「安定感がある」派の代表は今の日本でいえばコマツである。……
一方で「フラフラ」派は結構な数に上るが、何かと注目されるシャープを代表選手として取り上げてみよう。
なぜコマツは収益が安定し、シャープはそうではないのか。そこには無数の要因があって、その中には経営者の手腕や……製品構造の違いもあるだろう。
だが、ここで注目したいのはチャンピオン企業の存在だ。
建機の世界には米キャタピラーという巨人がいて、長らく世界市場を仕切ってきた。……
だが、「それはそれで隠れたメリットがあった」とコマツの首脳は言う。ひとつはいったん築いた信用や市場シェアは競争にさらされにくいという建機ビジネスの特徴だ。
どの建機を選ぶかは、単に「価格が安い」というだけでなく、「保守サービスがしっかりしている」「ディーラーとの間で信頼関係がある」といった長年の付き合いがモノをいう。
これがコマツによるキャタピラー攻略を阻んだ要因だが、コマツが今度は中韓メーカーなどから追われる立場になったときに、「長年の付き合い」が市場を守る防波堤として機能する。
もうひとつはやはり米国企業の経営規律だ。シェアをいたずらに追い求めず、利益をしっかり確保するのが米国流。
ゆえに米国企業が主導権を握る市場では価格競争が起こりにくく、市場全体が安定する。
今のデフレの時代でも、「建機の世界では今でも毎年数%の値上げを実施している」と関係者はいうが、これも「キャタピラーの傘」の下にいたおかげである。
逆に米国企業が駆逐された市場では何が起こるか。
米国のテレビメーカーは日本勢が追い落としたが、それと同じ現象が攻守ところを変えて日本と韓国・台湾勢の間で起きている。
業界全体として価格を維持しようという機運は乏しく、泥沼の安値競争のなかで弱い順に脱落していく。そのプロセスの中に今のシャープの大赤字がある。……
一方、同じ電機市場でも「強いアメリカ」が健在の市場は底堅い。ゼネラル・エレクトリック(GE)が強い発電設備や、IBMが主導権を握る企業向けのITサービス市場は収益が安定し、大きなブレはない。
これは偶然ではない。米国企業が利益重視の原則に沿って事業を選別した結果、変動の激しいボラタイルな市場から撤退し、安定感のある市場への「選択と集中」が進んだのだ。
先行き不透明な中で、どの事業をやめてどこに集中すべきか悩む経営者も多いだろう。
その際の手がかりの一つが「強い米国企業」の存在である。
現に数年前までは散々の決算だった日立製作所は事業ポートフォリオをGEモデルに近づけることで、復活した。
「米国はお手本」というのは経営の世界では今も一面の真実である。
(編集委員 西條都夫)
「1つの仮説」とされていますが、なるほど、と思います。
皆様、いかがでしょうか?
るんるん♪語録/11月4日
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