ハローワーク「大学常設」の功罪(浅島亮子)~より
6月12日。政府は深刻化する若年層の就業状況をてこ入れしようと「若者雇用戦略」を決定した。
その目玉政策として据えられたのが、ハローワークを大学に常設させるというもの。
大企業志向の強い新卒学生を中小企業へ“橋渡し”することで、就職内定率の底上げを狙っている。
はたして、持続的な効果は得られるのか。……
12年3月の大学卒業者数は55万人と高止まりしているが、内定者は35・6万人。
大企業を希望する学生は依然として多いが、非常に狭き門となっている。……
政府が示した若者雇用戦略の最大の目的は、「フリーターをつくらないこと」にある。……
日本の大企業は「新卒一括採用」を続けていることもあり、正社員のレールからはずれて非正規社員となると、正社員に這い上がるのは至難の業だ。
40歳超えの氷河期フリーターを増殖させてしまったゆえんである。
無策が自体を悪化させた教訓から、「卒業する3月までに(場合によっては4月以降でも)、正社員として送り込む」政策を打ち出した。それが、新卒者向けの集中支援だ。
10年秋より、全国の労働局に新卒支援応援ハローワークを設置するとともに、直接アドバイスを行うジョブサポーターを約2300人に増員した。……
「一人当たり約5・3万円のコストで就職させており、投資効率がよい」(久知良俊二・厚生労働省若年者雇用対策室長)と胸を張る。
今年度はさらに連携を強化させる。出張相談よりも一歩進んだハローワークの大学常設も検討する。……
職にあふれた大学生を中小企業へ誘導する。
現時点で、全国ベースの豊富な求人情報を持つハローワークが、その誘導役に適していることは確かだ。
だが、やがて大企業と中小企業間のミスマッチが解消されれば、就職内定率の底上げにも限界がくる。
加えて、中小企業へ押し込まれた若者の“歩留まり”がいいとも限らない。……
そもそも、ハローワークによる誘導によって一時的にミスマッチを解消したところで、それは対症療法にすぎず、労働市場のゆがみを解消したことにはならない。
漫然と大企業を希望するのではなく、しっかりとした職業観を基に企業を選択できる学生を育てることが先決だ。
詳しくは、こちら↓
週刊 ダイヤモンド 2012年 6/23号 [雑誌]/著者不明

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生保時代、中小企業のある社員の方からこんな話を聞きました。
「以前は大企業にいたけど、仕事が細分化されていて、面白くなかった。
ここでは、人がいないから、何でも屋。(笑)
いろいろなことができるから面白いし、やりがいがある」と。
大企業ではそうそう頂点には行けないから、大きな歯車の中の一つで終わってしまうことが多いと思います。
その点、中小企業の方が、自らの力をよりよく活かす可能性が高いと言えるでしょう。
対症療法であっても、大企業にしか目を向けいていない学生に中小企業への道を切り開くことは、大切だと思います。
ただ、同時に「こんなはずではなかった」というミスマッチをなくすために、事前の教育も必要です。
職業観がズレていたら、長続きしません。
また、今時の若者は、本来であれば、家庭で身につけておかなければならなかったことまで、いちいち教えてあげなくてはいけません。
一人立ちさせるために、手がかかる時代になりましたね。
るんるん♪語録/6月25日
人を誤解してしまうこと。
自らを誤解させてしまうこと。
自分ではなかなか気づかないだけに、気をつけないと。
<るんるん♪情報 できる!社労士 >
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