21世紀の今、我々は戦争を止めているか。 沈黙の罪を犯さないために | 御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

ブログの説明を入力します。

 50年前、バートランド・ラッセルは、ベトナム戦争について「願わくば、この法廷が沈黙の犯罪(crime of silence)を防止できるように」とスピーチしました。来週8月29日、30日、法廷の開催地であったデンマークのロスキルで国際シンポジウムが開催されます。私は、このシンポジウムに参加して講演してきます。

 

 ベトナム戦争に対し、イギリスの哲学者バートランド・ラッセルが、アメリカを裁くために、民間で「国際戦争犯罪法廷」を提唱しました。裁判を民間で行うという当時としては画期的なアイデアであり、アメリカと「友好関係」にあった諸国からは、その開催を拒否され(例えばフランス)、北欧のストックホルムやコペンハーゲンの隣のロスキルという街で開催されました。

 サルトルやドイッチャーという、当時の「知識人」スターに加えて、日本からは、父森川金寿が自分の意思で参加しました。よく羽田国際空港に見送りに行ったことを幼い日の記憶として覚えています。                           

 

父の本では「ラッセルは『自叙伝』によると大正10年(1921年)夏、日本を訪れ、京都などにも行っている。雑誌『改造』社が案内したようだが、ラッセルはその頃過激な平和、反戦主義者として危険視され、山本改造社社長のラッセル宛の手紙によると、『改造』へのラッセルの寄稿(「ボルシェビキ・ロシアの展望」)中、日本に関する部分が政府からの、できる限り削除するようにとの要求に従わざるをえなかったことを詫びている。ラッセルはこの旅行中神戸の賀川豊彦の指導する大争議で講演したり、アナキストの大杉栄、伊藤野枝と会ったこと、ことに伊藤野枝の若くて美しかった思い出を書いており、その後間もなく起こった関東大震災での悲惨な虐殺のことにも自叙伝のなかでふれている。」などと書かれていて、何かと縁を感じます。

 

 今回、ネットで「発見」された「森川金寿の息子」である私も父と同じくlawyer でactivistであるということで招聘されました(講演料あり、宿泊施設あり、交通費は自己負担♩)。

 

 上記タイトル通りの講演を行ってくるつもりです。あくまでも、今日的な問題として戦争の危機と思想弾圧の時代に抗して闘おうという話をしてこようと思います。

 

https://conniesartre.wixsite.com/russell-tribunal