この優しくない世界へ反抗を | 御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

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 新自由主義の価値観が蔓延している今の世界は一言で言うと、優しくない、と思います。というか、新自由主義的価値観では、優しさ、なんて価値ないのでしょう。

 何より効率優先、ですからね。自由競争万歳。競争で勝つ奴がえらい、負ける奴は自己責任。評価されるとは金になること、金になっていないことは価値がない・・・。

 こういう価値観は、社会の隅々まで、私生活、家庭、個人的な付き合いにまで及んでいると思います。相手の出方で、自分の「優しさ」出し加減を調整、なるべく労力は使わず省エネで人生のりきる、損なことは避ける、得になることだけ選ぶ等々。せいぜい、情けはひとのためならず、ってところか。

 人生はかけひきだから、一貫した姿勢なんかなくて、その場その場で言うことは変わる、スタンスは変幻自在、前言撤回は当たり前、恥も外聞もない態度。

 自分さえよければいいとは言わないが、自分や家族を犠牲にしてまでやりたいことはない、くだらない、自己犠牲なんてナンセンス、それは「趣味」でしょ、という具合。

 まあ、私もそうだな、そんなに損なことは支度ないな、余裕もないなあ、自分のことで手一杯だな、と思います。みんなもそんな感じで、他者を思いやる、ましては、行動にまで及ぶ余裕なんてない、バラバラに分断された社会だよなあ、と感じます。

 やりきれないこと多いし・・・新聞見てても、日常生活でも。みんなそうなんじゃないかな。やってらんないっつうの!みたいなね。

 だけど、筋道だって説明されて、説得されそうになっても、なんだが納得できないのは、案外、それが「優しくない」からだったりします。つまり、今の理屈では理にかなっていても=合理的でも、なんだか結論が優しくないじゃないか、っていう・・・。

 もちろん、自分も、相手の出方見たり、損得計算したりしてたり、して二重にいやになったりするので、時に、思いっきり反抗して、「(優しくしたくない気もするけど)優しくしてやるぜ~!」と気合を入れたりします。

 それが、案外、この新自由主義に対する反抗だったりして、なんて思います。ざっくり「造反有理」ってことで。