僕たちの民主主義なんだろ? 日弁連会長選挙 | 御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

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 昨日の午後は、松戸の家裁で調停でした。相続というのは当事者の気持ちが合理的にばかりには動かないので大変ですが、それを解きほぐして解決に導いてこそ実務法曹だと思いますので、やりがいはあります。経験も活かして、このような仕事に力を入れていきたいと思います。

 一方、このような、いわゆる「仕事」に加え、自分だけのことではないが、やらなければならない「仕事」というのは誰にでもあると思います。誰も一人で生きているわけではない以上、必然的にある「自分を含めて」みんなの事柄です。

 家族のこと、仲間のこと、地域のこと、自分たちの組織のこと、国政のこと、いろいろあり、もちろん、どこまでを自分のことと考えられるかは難しいところだと思います。

 弁護士にとっての弁護士会、つまり弁護士自治の問題として、今週は日弁連の会長選挙があります。私は2012年には自身も会長候補になったし、かつては第二東京弁護士会の副会長になったり、二弁の会長候補にもなったり、また、ずっと常議員会という単位会の国会みたいな組織の議員もやっていますが、選挙も役員としての活動も、特に好きではありません。

 やるべきこと、やらなければならないことと認識して引き受けてきたつもりです。「自分のこと」と認識したからです。

 日々の弁護士業務や日常生活だけをしていられる方が楽に決まっています。しかし、お金をかせぐ仕事以外は、世の中、それほど評判はよくないというか、「余計なこと」を好きでやっている、だから、お金を稼ぐ仕事に割り込まない程度、ほどほどにやれば、というのがせいぜいの認識だと思います。・・・まあ、わざわざ何十年ぶりかの雪の福岡を日帰りしなくても、ということです。

 「俺は、みんなのためにやっているだ!」なんて言っても始まらないしね。余計なお世話、とまでは言われなくても、「まあ、そうなんだけど、余裕がある人がやっててね」みたいな感想を導くだけだし、「偉そうに」と思う人もいると思います。一所懸命作ったハガキだとかファックスなんてすぐにゴミ箱行き、というのが現実でしょう。

 趣味も主義も同じじゃん?お金にならない、むしろかかるんでしょ?とかね。

 まあ、それでも、私は、特に好きではないけど、やりたいからやっている、余裕がなくても自分(たち)のことだからやっている、のでしょう。自分で考えても。他人のためのボランティア精神でもないし、あくまでも自分を含めての自分たちのこと。

 押し付けられたくもないし、かと言って、やりたい人がやればいいとも開き直れない、感じ。

 民主主義とか、自治とか、こういうものなのかな。生きるためなんだけどな。だけど、やっぱり、何も、この改憲情勢の時期に、あの稲田朋美議員に献金をするような人を会長にするのは嫌だし、いや恥ずかしいし、レミングの群れみたいに考えずにボスとか派閥に縛られている弁護士が大勢だなんて思いたくないな。

 そろそろ、弁護士会としての抜本的な姿勢、つまり意思表示を変えないとやばいでしょう。明日がない。アメリカの民主党の候補者選びでも1%以下の僅差にバーニー・サンダースがクリントンに迫ってたじゃないですか? ほんと、日和らずきっちり攻めようよ!しらけてる場合じゃないよ、もう。

      弁護士にとって僕たちの民主主義なんだろ?日弁連の会長選挙は。

  GET UP,STAND UP,STAND UP FOR OUR RIGHT!だよ、人権とか自由というならば。