犯罪の減少は望ましい社会か? | 御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

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 「刑法犯 戦後最少109万件」(朝日1/14)とのことです。素晴らしい。犯罪が減るなんて!最高。なんて素晴らしい時代なんでしょう・・・かな?

 「警察庁幹部は、『官民による街頭犯罪対策の効果ではないか』」と語り、足新聞の解説によっても「刑法犯の認知件数が戦後最少になった背景には、街をパトロールするボランティアと防犯カメラの急増がある」とのことのよう。

 気持ち悪いなあ。そもそも今、いい時代って感じますか?格差拡大、戦争情勢、こんな記事、政府のプロパガンダの垂れ流し?むしろ、監視国家化がどんどん進んでいるということではないでしょうか。そもそも「犯罪」とは?その時々の政府の判断により恣意的に決められる「政策」では?

 かつては「姦通」は犯罪だったり、「尊属殺人」は重かったり・・・。それこそ、治安維持法下では、共産主義は犯罪だったり・・・。

 つまり、犯罪とは、その時々の政府が決めることで、倫理や規範とは別のものです。

 まあ、そう言わなくても、犯罪が減少することの理由が、「防犯カメラ」だとかだとすると、なんとも不自由な居心地の悪い世界だと思いますが、そうではないでしょうか?

 許されない行為というのはあると思います。しかし、「誰に」許されないか、「誰が」それを決めるのか?・・・私たちが決めましょう。

 集団的自衛権の行使=戦争遂行が「犯罪」でないような世の中なのであれば、それはおかしい。

       犯罪が減って、戦争が許される世界はおかしい。

 犯罪とは自由の制約です。それは、法学部で習うイロハ。だから、「罪刑法定主義」なのだし、「疑わしきは罰せず」、なのだから。

 そういう自由を守るための原則が、全部、転覆しつつある気持ち悪い世界に、ドカンと異議を表明したいと思います。わかってくれるかな?
 DO YOU KNOW WHAT I MEAN?