やっぱり出てきた「朝鮮有事」なう? 今、ここにある「自衛戦争」の脅威 | 御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

ブログの説明を入力します。

 北朝鮮の4度目の核実験(ちなみに、アメリカ、ソ連などでは、2000回以上)。韓国でのゼネスト状況において、まさに暴挙ですが、これを奇貨として、「朝鮮有事」が演出されるとしたら、それこそ「帝国主義」政府の思う壺。

 さんざっぱら核実験というか、そもそも核爆弾を実戦で使った「前科」のあるアメリカ政府のカーター米国防長官と韓国の韓民求国防相は「北朝鮮の核実験は国際法に明らかに違反し、朝鮮半島の平和と安定に対する脅威だとの認識で一致した」とのこと(朝日1/7)。 

 「朝鮮半島の平和と安定に対する脅威」か・・・やれやれ。そうするとアメリカやソ連は「地球の平和と安定に対する脅威」ってことになると思いますが、いずれにせよ、今後のシナリオとしては、安保法成立時からの思惑通り、

     朝鮮半島の脅威→朝鮮半島有事→北朝鮮の攻撃に備える自衛→戦争へ

という展開は容易に考えられます。ナショナリズムが東アジア各国(もちろん日本も含む)で思いっきり煽られそうです。やれやれ。

 ここでの「自衛」の組み立てが、「集団的自衛権」になるのか「個別的自衛権」になるのかは、私にはコダワリはないのであって、いずれにせよ、自衛の名で戦争が勃発することへの「脅威」を感じるのです。

 率直に言って、共産党の構想する国民連合政権って、この「自衛戦争」に「明確に」反対できるのか?と疑いを持っています。

 核実験に対する非難は当然です。もっと進めるべきです。アメリカ政府には、まず、自らの国で「核なき世界」を実現すべきだ、という非難を集中すべきでしょう、そうじゃないと信用できないぞ、と。イギリスやフランスもしかり。

 「テロ」と呼ぼうと、「空爆」と呼ぼうと、「自衛権行使」と呼ぼうと、殺人的暴力である実質は変わりません。

 「自衛」に流されないよう、しっかりと反戦の国際連帯の姿勢を貫きたいと思います。今こそ、とんでもない政府の下にいるという点では共通する、私たちと北朝鮮の人々と国際連帯を!、だと思います。そして、アメリカの人々とも。いや、そして、韓国、中国の人々とも。いやさらに、シリア、トルコの人々とも・・・世界中の人々と。 PEACE