We will rock you! 時代の変わり目、自分の変わり目 | 御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

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 今年は公私ともに散々な年でした。シャルリーエブド襲撃事件から始まり(1/7)、シリアへの「有志連合」の年間9000回を超える空爆、欧州への大量難民、パリ同時多発襲撃(11/13)などが続き、アジアでは中国、南沙の埋め立て加速する中、米軍の「自由航行」作戦などの緊張の高まりなど世界の戦争の危機は一気に高まりました。背景には中国経済のバブルが弾け減速してきたこと、さらにアメリカもなりふり構わぬ利上げに9年半ぶりに踏み切らざるを得ない世界レベルの恐慌の激化があると思います。

 そして、日本でも、川内原発の再稼働強行により「原発稼働ゼロ」も終わり(8/11)、「戦後70年談話」のまやかしの後に安保法が成立(9/19)、防衛装備庁の発足(10/1)などの「戦前」化と、非正規労働が4割を超え、子どもの貧困が社会問題化するなどその経済の悪化はごまかしようがありません。

 今年年初に話題になった『21世紀の資本』(ピケティ~)ではないけれど、階級的な格差は拡がる一方で、私たちの生活は豊かになりません。豊かになるどころか、余裕もなく、行き過ぎた「(新自由主義的な)個人主義」の蔓延で人間関係もギスギスと分断され、一人でいるとついつい絶望感に襲われるという経験を多くの人が持っているのではないでしょうか?

 まあ、ホント、弁護士生活もこれまでにないほど大変です。これでも弁護士25年を迎え、自分なりには経験と蓄積と努力で右肩上がりにプロとしての力をゆっくりですが付けてきたと自負しています。もちろん、まだまだ足りないですし、もっと成長したいと思いますが、それにしても、弁護士は、志望者が激減するほど斜陽化している職業(2015年現在)ということになるでしょう。

 マス(弁護士業界)としても個体(一弁護士)としてもそう感じます。

 しかし、もちろん、この状況に甘んじるわけにはいきません。

 この状況を突破するためには、一つには、今年、私たちが日本で、そして、世界でも繰り広げられ始めた私たち皆の力を合わせて制度自体を揺るがすような闘い=安保闘争やゼネストなどのように皆で力を合わせて社会を揺るがすような闘いをすることだと思います。私たちには力があります。
この状況の中で今年、新しく出会った人たち、仲間、もいます。皆さんも一緒だと思います。どんどん繋がっていきましょう!

 なので、一つは、私の職場である弁護士会を揺さぶるような闘いを来年前半仕掛けます。もう準備に入ってます。多くの弁護士が諦めかけている弁護士会のあり方を揺さぶりたいと思います。力不足だろうとなんだろうと試みます(いわゆる仮説思考で♪)。

 そして、一弁護士としてこの時代を生き抜くためには、ともかくスピードと勝ちに徹底的に拘り、制度的限界を問い直して(いわゆるゼロベース思考で♪)、腕に磨きをかけ、この時代の、21世紀の「士(サムライ)」として生きることを肝に銘じたいと思います。

  We will rock you! 2016年の年賀状の「お題」はQueenのこの曲にしました。あっと言わせてやるぜ、ゆさぶってやるぜ世界を、という気持ちを込めて。

 自らを奮い立たせ、仲間を奮い立たせ、諦めず腐らず、未来に向けて進み続けましょう。時に、立ち止まっても、匍匐前進でも、前に進もう!