今日の夕刊(朝日11/24)によると渋谷のミニシアター系が衰退とのこと・・・。寂しい話です、今年のジェームスブラウンの映画にしても、かつて井上光晴の映画(原一男監督の『全身小説家』でした♪)とか、『ブエナビスタクラブ』とか渋谷のミニシアターで見たものです。
しかし、新宿にもそういう映画館はありました。シネマアルゴという映画館で今調べると1995年閉館のようです。
私はここで、『12人の優しい日本人』という三谷幸喜原作で、売れる前の豊川悦司を始め多くの名優がでた陪審制の映画(もちろん、『12人の怒れる男』のパロディ 徳岡くんに勧められた記憶・・・)とか、『ありふれた愛に関する調査』という奥田瑛二や世良公則の出ていた探偵モノの映画を見ました・・・確か、バーボンをいれたフラスコ持参で♪
新宿の東口の奥っていう南口あたりと交わるいかがわしい界隈にあったと思います。
映画というのは、総合芸術であって、深みのない駄作も多いけど、冒険を試みた映画というのは、一生に影響を及ぼしてくれるほどインパクトがあります。
別にメジャーな映画だって面白いし、『ゆきゆきて神軍』ほどのインパクトがある映画じゃなくても、たとえば、チェット・ベイカーの『レッツ・ゲッツ・ロスト』みたいな映画とか、昔(いや相当昔だけど)、よくあったフィルムコンサートで見た『モンタレーポップフェスティバル』のオーティス・レディングとかジミ・ヘンドリックスとか『真夏の夜の夢』のアニタオディとかチャックベリーとか、ずっと引きずるような映画はありますね。
皆さんにもきっとあるでしょう。いろんな思い出と重なると思います、「ああ、あいつと行ったなあ」とか・・・♪
シネマアルゴで上映された『12人の優しい日本人』というのは三谷幸喜原作で、日本に陪審制があったら、という仮定の映画で、その後の「裁判員制度」の実施を思うと、いろいろ考えさせられる映画です。日本人と多数決ということを考える上では、『・・怒れる男』と両方見ると面白いでしょうね。
・・・ともかく、小さな映画館、目黒にも目黒シネマというのがありますが(時々行きます♪『バードマン』見ました、本当はマッドマックス見に行ったんだけど・・)、頑張って欲しいですね。