21世紀の生活  2015年9月16日(水) | 御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

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 非正規労働者の割合は増え続けており、40%を超えています。5人に2人以上は、非正規、つまり、いつ首切られる(雇い止め)かわからない不安定な立場、ということです。

 20世紀後半には、比較的、安泰な職業だと思われていた弁護士という職業も、21世紀に入り、新自由主義=司法改革の弁護士激増政策により、あっという間に「借金・就職難・仕事不足」の仕事になってしまい、志す人がどんどん現象しています。

 そりゃそうだ、ロースクールとか大学の他に金がかかり、さらに司法研修所でも借金背負わされて、さらにさらに弁護士になっても就職先も仕事もない・・・正直、自分の子どもに今日の今日、弁護士になれば?、とは言えません。

 ま、ともかく、弁護士も非正規化しているわけで、今や、安定というのは、ごく一部の名前が知れたような0.1%位の大企業に就職することで、99%側の階級の人々でも、上澄みの人々は必死にそこにしがみつき、自分の子どもにそこに居られるような教育、もしくは、極めてフレキシブルな外国語対応の高学歴を目指すためにせっせと努力しています。もちろん、大企業だってどうなるかわかりませんけど・・・。

 12万人が国会前に集会やデモに集まる時代・・・と言っても、休日でもそんな「政治的」行動には絶対行かない、という人はたくさんいます。無駄だとか、忙しいとか、ま、いろんな理由はある・・・私だって、すべてのデモに毎回行くわけではない・・・・私にも生活がある、みんなにもある。

 山登りしたい、コンサートに行きたい、マラソン大会に出たい、デートしたい、料理したい、なんにもしたくない、とかね。

 当然です、皆、それぞれ自分のやりたいことがあるのだから。闘いたいわけじゃない、少なくとも私はそうです。別に、社会的に「問題」がなければ、音楽聴いて、酒でも飲んで、ダラダラ過ごせます。生粋の「活動家」じゃないんだから。

 しかし、今、目の前に恐ろしい時代が迫っています・・・だったら?どうする?どうする、自分?それでも、個人というか自分の家族と仲間だけの生活に埋没して生きて行く?

 いやいや、そんな「選択」する余裕がそもそもないんだよ、日々の生活するのがやっとなんだから・・・。

 まあ、そう言われたらしかたない、ですけどね。朝から晩まで働いていて余裕がないんだったら、余計なこと何にもできないもんね。

 支配者にとって、もっとも都合がいいのはそういう状況でしょう。概ね、そうなっているのかな、21世紀は。

 私は・・・・完璧ではない。誰も十全に満足はさせられない。誰からも文句は言われる。特に感心も尊敬もされない。・・・それでも、日々、なんとか跳躍して新しい段階へ、少なくとも社会的なことを目指して生きるべく意識を持って、顔をあげて、生きようと思っています。