JRダイヤ改正の矛盾 | 御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

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 総武本線の特急「しおさい」について、現在は上り下り合わせて17本の列車が運転されていますが、ダイヤ改正後は3本減。新宿駅発着の列車は廃止。また全列車が飯岡駅へ停車とのこと。特急「わかしお」も日中の1往復が減便。
 特急「さざなみ」も4本減便。君津~館山間では定期運転される特急がゼロになる。東京駅と佐原駅、鹿島神宮駅、銚子駅を結んでいる総武本線、成田線。鹿島線の特急「あやめ」が廃止になります。

  「沿線人口の減少」「高速道路や高速バスの充実」などが理由とされているそう。

 一方、昨年、常磐線を竜田駅まで延伸させようとし、避難地域に「強制帰還」のためではないかと地元住民らと共に動労水戸という労組がストライキを行いました。今朝の新聞によるとさらに、JR東日本の路線で利用者数下から3位の宮子~釜石間の山田線は「鉄道復興の象徴」ということで三陸鉄道に移管し復活とのとこと。これに対しては「震災前から車社会。赤字で税金投入が避けられない鉄道をなぜ通すのか」という声があるとのこと。

 2040年 896の自治体が消滅という人口減少と地域社会の消滅の危機の中、「復興」と「原発事故は終わった」キャンペーンの為には鉄道を復活させ、一方、特急はさっさと廃止。

 この矛盾、どう理解するか?リストラの方便か、キャンペーン地域以外の地域社会の切り捨てか。民営化と外注化の「国鉄」の現場で本来、一元的でなければならない鉄道の現場の安全性が崩壊していっているのは現実。さらに地域社会も切り捨てか。

 資本の都合による復活・廃止が企業化=民営化の本質。鉄道=社会を取り戻しましょう!