対話の手法・・・素直に話を聴く、鋭く突っ込む  | 御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

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 ここのところ、いろんな人と話をしています。ここのところ、ということもなく、日常と言えば日常ですが、法律相談、会議、法廷でのやり取り、相手方との交渉、友人・知人との会話、飲み会・・・。いろいろな場面で人と話しますが、それは一つ一つ重要な瞬間だと自覚します。

 大事なのは、まず、素直さ、率直さ、だと思います。他人の意見、モノの見方、感じ方、感情的になっている理由などを全く受け止める素直さがないのなら、会話する意味がそもそもないでしょう。

 ・・・なかなか難しいですけどね、素直に他人の言葉をすとんと受け止めるのは。ついつい自分のバイアスにあわせて、整理して、受け止めがち。「余裕」がないと出来ません。無理矢理にでも「余裕」を作り出さなければなりません、「対話」をするときには。

 さて、そのうえで、相手方の発現の納得出来ない点、よくわからない点などには、出来る限り素直に、率直にツッコミを入れる、というか「え、それどういうことですか?」「よくわかりませんけど?」「矛盾しませんか?」という質問をぶつけるのが大事です。

 そうしないと、「対話」としての会話は成立しません。「ああ、まあ、そういう考え方もあるよね」「ああ、あなたはそういう見方ね」とかでは会話は終了。対話不成立。

 おおらかな気持ちと、素直な気持ちで、ツッコムことは「対話」のために必須です。そうでなければ、対話ではなく、そつのない、無難な、挨拶?というところでしょう。

 そういう「対話」を持つ関係というのは、案外、ないのではないですか?まったくないということはないでしょうけど。どれだけ、そういう相手を持つか、というのは人生にとって重要でしょう。

 その意味で「対話」は一定のコンフリクト(衝突、対立、葛藤)を生み出します。それを怖がっていたら、対話、そして、そこから生まれる発展も、友情も、未来も生まれません。

 しかし、人類の未来は「対話」から生まれるのであって、一方的なゴマカシ,マヤカシの「政府的な欺瞞用語」からは生まれないのです。「安全保障」とか「積極的平和主義」とか、「集団的自衛権」とかには率直に突っ込むべきです。言葉を大事にしましょう♪