歴史的に見ても、戦争というのは、ふとしたきっかけで勃発、ということで始まることは多いと思います。「サラエボ事件」しかり、「盧溝橋事件」しかり。
今回の「北朝鮮の首脳暗殺のハリウッド映画(米ソニー)を巡っての「北朝鮮サイバー攻撃」はどうなのでしょうか?
アメリカ政府は、北朝鮮の攻撃と「断定」し(北朝鮮は否定)、08年に解除された「テロ支援国家」に再指定を検討しているという事態です。
アメリカ政府は、北朝鮮のインターネット回線はほぼすべて中国のネットワークを経由していると「分析」の上、中国政府に協力を求めていますが、そもそも、アメリカは中国軍がアメリカの企業のコンピューターに侵入し情報を盗んだ疑いで、中国軍の当局者は起訴しているという緊張関係にあり、実際の意図(思惑)はわかりません。
そもそも、東アジアは、日韓、日中、そして、北朝鮮、さらに、アメリカ軍の介在も含め、世界でもっとも緊張感が高まっているとも言える地域でしょう。
北朝鮮に接している韓国の憲法裁判所では19日、統合進歩党の解散を命じる決定が出されましたが、「北朝鮮式社会主義との関連性」についての理由が上げられています。
この後、アメリカが「テロ支援国家」に正式に指定?、反発し北朝鮮がミサイル発射?、曖昧な対応の中国がどうでるか? さらに、韓国軍と在韓米軍は?
・・・・と考えると、戦争というのは、思わぬきっかけで始まり得るの「かも」、と恐ろしくなります。それぞれの国、もちろん7.1「戦争する国」宣言の日本も含め、それぞれの国が排外主義で緊張を高め、そのとき何かのきっかけがあれば戦争は始まるのです。
「ハリウッド映画」がきっかけで戦争・・・なのか? 映画のような戦争が、現実に始まるのかもしれません。戦々恐々です。つまらない「きっかけ」を「口実」にして戦争に巻き込まれなんて真っ平! 何が本当なのか、事実なのか、冷静に見極めましょう。
