現在、大学では、半分以上の学生が奨学金というか「学費の為の借金」をしていますが、非正規の仕事が拡大していく現在、滞納者もドンドン増えています。そこで、政府側の「ナイスアイデア」として、本年5月26日、文科省の有識者懇談会で前原金一委員(経済同友会副代表幹事・専務理事)から「防衛庁でインターンシップをさせたらどうだろう?!」という発言がされました。
アメリカではすでに、そういう仕組みは先行していて軍隊に入隊すれば返済免除、ということでイラクに送り込まれる「経済的徴兵制」というシステムで戦争も成立しています。
さらにアメリカと同じく、日本の防衛省も2007年から高校での「自衛隊説明会」を導入しており、2011年度では参加者6名以上の「説明会」を実施できた高校は5111校中949校とのこと。防衛省としては「いまだ不十分」とのことでさらに頑張るつもりのようです。
「就職先としての軍隊」、というか「職場としての戦場」、「ビジネスとしての戦争」という意味では、戦争の本質がむき出しになっている訳ですが、いくらなんでもヒドイ話だと思います。
それを許す教育現場、というのも・・・学徒動員では、4000人が、「特攻隊」として無意味に殺されたと言われています。
ちょっと前なら、どう考えてもおかしいよなあ、ということが、結構、まかり通る世の中。そりゃ、ちょっと前より、庶民は忙しいし、自分のことで精一杯かもしれません・・・。
けどねえ、高校生に対して軍隊が殺し合いのリクルートにくるとはねえ・・・。
どこか、「基準」がずらされつつあるのでは?と思います。おかしいことは、おかしいと言って行きましょう!
