空き家に住みたい、と思っている人も、空き家を貸したい、なんとかしたいという人、両方いると思います。
何しろ、住宅総数に占める空き家率最高13.5%で820万戸以上空き家があるんですからね、日本には!
一方、賃料が払えなくて退出を余儀なくされる人も沢山居ます。
なんという矛盾でしょう。これを解決するには、空き家を困っている人に使ってもらうよう割り当てれば言い訳です。820万所帯以上が救われるという寸法。
というように簡単にはいかないでしょうが、住宅の10件に1件以上が空き家なのに、それを放置しておかなければならないなんて、ホント、無駄だし、意味ないですよね。
こういう「住宅問題」は、100年前のレーニンの『国家と革命』でも取り上げられていました。曰く「しかし、いまでももう大都市には、それを合理的に利用しさえすれば真の『住宅難』のすべてをたちどころに緩和するのに十分な住宅があるということだけは確かである。これはもちろん、今日の所有者から収用するか、彼らの家に、家をもたない労働者、またはいままでの住宅に過度に詰めこまれていた労働者を住まわせることによって、はじめてできることである。」と。
家を持つ、ってどういうことでしょうね? 住宅ローンを負担し、固定資産税を負担しながら、古くなって家を持つ、ということの意味。「所有」するということの意味です。
「そりゃあ、持っていれば、家賃払わなくてもいいし」「住宅ローンは借金ですよね?」 「でも、所有っていうのは安心でしょ」「どういう点で?」 「子どもに相続出来るし」「それは、借地借家も一緒でしょ?」
いずれにせよ、空き家という状態は無駄です。家は使って、住んでこそ意味があるわけだから。
少子化がこのまま進めば、もっと空き家率が上がるでしょう。不動産の価格自体も変わってくるでしょうね。
空き家を空き家にしておくくらいなら、修繕しながら使ってもらった方が資産価値も上がるかも? だったら、タダ(無料)で貸しちゃったら?
というマッチングが、うまくいくといいと思います、とりあえずは。きちんとした合意(契約)が大事かもしれませんね。そして、何より住みたい人と貸したい人の「信頼関係」が築けるか、がポイントでしょう。
いずれにせよ、820万戸の空き家はもったいない、どう考えても社会の矛盾です。
