一昨年頃から、いわゆる「クラブ」でのダンスが弾圧され、クラブの経営者が逮捕されたり、廃業に追い込まれ、自主的にダンス禁止を強いられている店が増えています。
時代遅れの風営法を利用しての弾圧です。目的は、何でしょうか? 同性愛の迫害だとかも言われているようですが、どうやら、オリンピックを狙った街の浄化作戦、というのにリアリティーがある気がします。
音楽、それと、ダンスは切っても切れない関係にあります。いい音楽は、聴いている人の身体を揺らします。ロック、ファンク、そしてワルツ、世界中の素晴らしい音楽。それが自然なことなのです。私は、いい音楽というのは、すべてラブソングで、ダンスミュージックだと思うくらいです。
全くもって、くだらない規制ですが、これが権力の求める世界の方向なのでしょうか。歌舞音曲禁止というと、昭和天皇が死んだ頃、自主規制も含め、かなり、そのような状態が強いられた記憶があります。
改憲、集団的自衛権容認、特定秘密保護法などなど、イヤな時代の足音、軍靴の足音が聞こえてくるような時代です。
ダンスと音楽は、自由の象徴です。
羊男はこう言ってます。「踊るんだよ」
「音楽の鳴っている間はとにかく踊り続けるんだ。おいらの言っていることはわかるかい?踊るんだ。踊り続けるんだ何故踊るかなんて考えちゃいけない。意味なんてことは考えちゃいけない。意味なんてもともとないんだ。そんなこと考えだしたら足が停まる。一度足が停まったら、もうおいらには何ともしてあげられなくなってしまう。あんたの繋がりはもう何もなくなってしまう。永遠になくなってしまうんだよ。そうするとあんたはこっちの世界の中でしか生きていけなくなってしまう。どんどんこっちの世界に引き込まれてしまうんだ。だから足を停めちゃいけない。どれだけ馬鹿馬鹿しく思えても、そんなこと気にしちゃいけない。きちんとステップを踏んで踊り続けるんだよ。そして固まってしまったものを少しずつでもいいからほぐしていくんだよ。まだ手遅れになっていないものもあるはずだ。使えるものは全部使うんだよ。ベストを尽くすんだよ。」(『ダンス・ダンス・ダンス』村上春樹)
ダンスと音楽は、自由の象徴です。ダンスのステップで軍靴の足音をかき消しましょう!
