「風立ちぬ」 地獄への道は善意で敷き詰められている。 | 御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

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 「風立ちぬ」見ました。話題の映画なので、自分がどう受け止めるか、見てみたかったのです。関東大震災を経て、戦争の時代へ。そこで零戦を設計する主人公。自分の夢に突き進み、仲間や妻と必死に生きて行く。いろんな評価、見方があるようですけど、それって「いい映画」ってことでしょうね。

 私が受け取ったメッセージは、シンプル。「ああいう風に生きるな、歴史を学び大人になれ、そうしなければ地獄を生きることになるぞ」というものです。「地獄への道は善意に敷き詰められている。」という古い警句を思い出しました。

 ある時代を懸命に生きた実在の人物をモデルに描いているリアリティということだと思います。そのとき彼や彼女らが選べたかどうかはわかりません。むしろ、選択することは困難な時代だったでしょう。価値観も何もかも違う時代です。そこを云々しても仕方ない。
 あの人たちは、あの時代をああいう風に生きた、必死に生きた、私たちは、そこから学び、過ちを繰り返してはならない、ということだと思います。


 ともかく、映画を見た、現在の私たちは選べる、「まだ」選べるということです。それが、風立ちぬ、生きねばならない、という意味だと思います。

 心して「生きねば。」というメッセージが込められた「反戦映画」なのだと受け止めました。
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