いずれにせよ、こういう「言い方」結構しますよね。考えてみると、不思議です、必然的不正確さを伴うことが多いわけです。
「日本人は、日本国籍を持っている」は正しい。「日本人は日本語を使う」は、既に不正確。「日本人は東京オリンピックを歓迎している」に至っては・・・。
つまり、「範疇化した概念」を主語にして使う場合は、かなり乱暴な理屈を含むのではないか、ということです。なので、要注意だと思います。
では、「アメリカは」とか「日本は」はどうでしょう? 明らかに「アメリカ政府」や「日本政府」を指す場合もあると思います。「日本は改憲し国防軍を持とうとしている」は、どうでしょう?まあ、間違ってはいないですよね。だけど、ここの「日本は」に含まれたくない「日本人」はたくさんいるかもしれません。(*「含まれたくない日本人はたくさんいる」と断定すると不正確ですね。)
ともかく、こういうきな臭い時代、なにかと「日本」や「日本人」にまとめあげ、決めつけた「アメリカ」や「中国」と対峙させようという勢力に要注意だと思います。
「例外を許さないモノ言いの暴力性」に対抗することが、本当のモノ言いだと思います。さらに付け加えれば、そこで「例外」が少数だとは限らないということです。
とはいえ、わかっててわざと使うのもアリかも♪
日本人は秘密保全法の制定に反対しています。
世界が日本の放射能汚染水を心配しています。
