大学の今 | 御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

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 かつて、大学というのは、自由な世界のイメージだったと思います。中学・高校とは異なり、ある程度、大人扱いされて、自由も責任も認められる社会への入り口。私は、そんな時代の大学生でした。
 今、大学という場所に行くと、まず、そのピカピカな外観にびっくりします。高層ビルや綺麗なカフェテリア、商業施設そのもの、という大学が増えてきました。
 学費も、国立は、30年前の10倍になっており、今や私立も国立もそんなに変わらず、極めて高い学費が必要。故に、子どもを大学に行かせている家庭の平均収入は高めのようですが、さらに、50%以上、つまり、大学生の二人に一人が、貸金としての奨学金を受給している、とのことです。

 そして、学内でのビラまきや立て看板の設置、飲酒、宿泊等も原則禁止、というのが当たり前のようです。

 管理社会そのものの今の大学。「学問の自由」「大学の自治」はどこに行ってしまったのでしょう?

 仕事で、大学の問題に結構関わってきました。夢を持って入ってきた学生が、大学の息苦しさに反抗しながら、大学をよくしようと声をあげればそれを潰す。心ある教授や職員が、やはり意見を述べ、保護者らと交流すれば、処分し、果ては解雇する。雇い止めも増えてます。今や、大学は労働事件の宝庫です。学生たちが正社員に就職できるよう頑張っている教員が非正規職員という現実。

 こんな場所では、何も育たないでしょう。
 
 大学を取り戻しましょう。私も大学から追い出されながら(!)も、大学を意義ある場所にしたいとおもって、日夜頑張ってます。子どもたちの将来のためにも!
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