
Helpless
粘る夏を思わせるような初秋の青い空と、
それとは対照的に描かれる”多種多様”な暴力…。
田舎でもなく都会でもない、
どこか垢抜けない街の情景…。
そして駅舎が映された瞬間、
無意識の記憶は一気に意識化される。
北九州(門司)を舞台にした浅野忠信初主演作品。
仮出所中の片腕の安男を演じる光石研、
監督、青山真治も北九州出身である。
物語はその安男の妹、ユリ(辻香緒里)と
安男の幼馴染みの健次(浅野忠信)を中心に展開する。
たった1日を80分に収めたシンプルな内容だ。
そしてあたしにとっては懐かし北九弁が飛び交う。
「殺したん?」
「しゃあしぃ!」
「投げれっちゃ!」
「きさんくらすぞ!」
この映画から監督の意図を汲み取るのは容易でない。
だから誰かれお勧めできる映画でもない。
物語は何を伝えるわけでもなく、
適度な演出もないままただただ淡々と進む。
そしてふいに取り入れられる乾いたギター、
なんとも淡白な効果音がこの物語に
やりきれない虚しさを際立たせる。
浅野君演じる健次の優しさと同時に併せ持つ危うさ…。
その境界の妙を表現できるのは
まさに彼(浅野君)の真骨頂だろう。

いずれも北九州って街はやっぱり
チンピラが似合うなぁ。とつくづく思った(苦笑)
しかしそんな土地であたしも18年育ったのだ…。
住めば都?
あたしが蒲田近辺に癒されるのは
北九で育った影響なんだろうか…(笑)











