ついにこのBlogにも登場ですよ。「古くて新しい車」電気自動車が。
といっても・・・借りるまでに丁寧に何度も何度も「注意事項」を伝えられました。
予約の電話口でも、現地で借りる前でも・・・・
関係者の皆さんの心配事は、ひたすら「電池切れになった時は・・・」
あ、はいはい。3線式の電気コードを持たせてくれるのね。
どっちにしても、一般家庭にあるコンセントの形状じゃないからね。オール電化の家だったら、装備されていると思うけど。
最近、「日産自動車がこの秋に電気自動車を量産出荷!」とかっていう話題になっているでしょう?電気自動車。
すごく気になっているのは、その動力性能よりも「車両側の電源プラグの形状」
これって・・・・三菱も日産も・・・これからプラグインプリウスを出荷してくるトヨタ自動車も合意した形・・・なんです・・・よね?まさかと思うけど、携帯電話みたいに各社とも形状が違うんじゃ、まいっちゃうんだよなあ。
出発前に操作の仕方を一通りレクチャー・・・あ、ないの?
「ええ、普通の車と一緒です。違うのは、”キーを廻しても始動音がしない”というぐらいで」
・・・・なんか、操作方法よりもひたすら「電池が切れる前に・・・」「万が一、電池が切れてしまったら・・」というお話に長い時間が取られてしまうこの状況っていったい・・・
だって、96km走るんでしょ?大丈夫だよ。きっと、「少なめ」にメーカーは言ってるんだろうから。
じゃ、出発!
普通にオートマチックのセレクターを操作して、普通にスピードメータを見て運転する。
まあ・・・変わっているところと言えば・・・メーターの右脇がバッテリーの指針になっていることかな。
「電気自動車なので、静かで感動!」とは、全く思わなかった。なんだろ?このゴーって音。
内燃エンジンが搭載されている訳じゃないんだから、なんか変だよねえ。常にゴウウウウン・・・・
って音が鳴ってる。
?????
エンジンルームを開いてみる。
・・・・・ホントに電気自動車なのかね?これ。
ボンネットからは、何も判別できない。ボンネット内に色々と部品が詰まってる感じだ。
「下請け業者」さんはみんな仕事が無くなるんだろうなあ・・・
怖いぐらいの部品点数ですよ。エンジンって。
あれだけの部品点数の物を一つにくみ上げて、きちんと信頼性高く動かせる。ってところが、日本人の特性というか・・・日本の自動車産業が世界を席巻した理由だと思うんですよね。
電気の世界は・・・・「組み合わせのノウハウ」なんてほとんど求められませんからね。
ロボットが組み立てたパーツをパチパチはめ込んでいけばOK。
そこに職人技というか、日本人が得意とする「調整」は求められない。
はめ込んだ後は、プログラム通りに電気や制御命令が流れてくれればいい。
あ、わかった!エアコンユニットだ!エアコンを停止すると室内がシーンってなる!
すごいなあ。やっぱりモーターで走る車なんだ。内燃エンジン車なら気にならなかった「エアコンコンプレッサーの音」が騒音の元(エンジン)が無くなっちゃったから、すごく目立っているんだ。
どんどん走って・・・なんかちょっとづつ・・・不安が頭をもたげてくる。
ひょっとして・・・「走行距離96km」っていうのは・・・・かなりホントの数字?
40kmを過ぎたあたりで確かに半分近くになっちゃったぞ。うわあ・・・・
運転に集中してみる。
信号スタートは、ものすごく楽。内燃エンジンが絶対に勝てない「回転0でトルク100%」が達成できるモーター駆動であるが故に、そんなに強くアクセルペダルを踏まなくても加速してくれる。
それに・・・ブレーキがすごくよく効く。
これ、回生ブレーキなんだろうけど、ハイブリッドカーのようにガクガクすることがない。すごくスムーズ。
足回りは・・・まあ、もう設計年次が古い軽自動車だからね。
旋回時に少々グラッと来るし、それに加速開始の時に頭(フロント側)が浮き上がる感じがする。
それと・・・明らかに「これはヘンだろ?」と思うことが一つ。
信号待ちの時に足を離すと車体が・・・スーと前進してしまうんです。
いわゆるAT車のクリープ現象を・・・「再現」してるんですよ。「再現」。
だっておかしいでしょう?モーター駆動されていて、「ブレーキで完全停止した後は、電源OFF。アクセルが踏み込まれたら電源ON」って制御は本来はされているはずなのに(電気制御的には、まったく普通のこと)わざわざ「クリープ現象を再現」なんて。
この車を「試作」した人は、マニュアルミッション車を乗ったことがないのかなって思いました。
80年代なら、当たり前のように大多数の人達が、「クリープ現象無し」で信号待ちをしていましたよ。だって、路上を走る車の大部分がMT車だったんだから。
なんで、この「古くて新しい」電気自動車に「トルクコンバーター式オートマチックの弱点」をわざわざ仕込ませるようなプログラムを入れているんだろう。
あ、スバルだからか。
世界初・・・だったか日本発だったか、量産CVT車を初めて売り出して・・・嫌な目にあったんだろうね。「アクセルを離してもす~って前に進まない。」とかって言われちゃって。
海外でも同じプログラムで出荷するつもりだったのかな。
さて・・・万が一、バッテリーが切れちゃったらどうしよう。今日は雨でエアコンもかけながら、ワイパーも連続で動かしている。
まず、ラジオは切って・・・・
室内をいろいろと探してみると・・・あ、あったあった。やっぱり。
この「LONG LIFE」ボタンが最後の砦なのね。できれば触りたくないボタンだ。
電気自動車に乗ると、いやでも運転が丁寧になります。
「きちんとブレーキをかけて、車間距離を取る。前の車の動きや、信号の動きを予測して、早め早めにアクセルペダルから足を離す。」
おっ!なんかバッテリーゲージがあんまり減らなくなってきた。これなら一日走れそうだ。
この「電気自動車」を一日走らせながら考えたのは・・・・
「この車の場合、"軽自動車"として、税金を払うのか?」ということと、「電気自動車の未来は来るのか?」ということ。
まあ、「軽自動車の税金」なんですよ。このプラグイン ステラ。
だって、車体寸法がちゃんと軽自動車の規定枠に入ってる。
さて、それではこの秋から量産出荷が始まる日産リーフは?
・・・・あれの「自動車税」の枠ってどうなるんだ?
少なくとも軽自動車の枠からは外れているから・・・・1000cc以下の枠に入ることになるのか?
この夏の選挙でも幻滅してしまったけど、候補者の誰一人として
「軽自動車枠の廃止」を訴えた人はいなかった。
現実に目の前に「排ガスを出さない車」が出てきてしまっているのに。
「電気自動車の普及のために」軽自動車なる規格の優遇処置を「電気自動車枠」という定義に変換すればいいのに。
というより、現実に時代がそれを求めてる。
戦後の貧しい時代。国民一人一人が「とにかく車を」欲した頃と同じようにね。(だから軽自動車枠ができた。新車登録の2台に1台が軽自動車になってしまったこの時代になぜ存続しているんだ?しかも自動車登録台数は、飽和どころか、ついに減少を始めてしまった。)
「電気自動車の時代」は、確実に来る。
リチウムイオンバッテリーは、輸出輸送にいろいろと面倒がかかる。
「使う地域で生産」されることになるだろう。
恐らく今後はガソリン車は日本国内で生産されることはなく・・・・新型マーチがそれを具現化したようにね。
国の強さの源は、「自動車産業がどれだけ強いか?」だった。
20世紀、ヨーロッパ→アメリカ→日本と移り変わり、それぞれの地域がとてつもなく経済成長を遂げる源泉になった。
今、日本はみずから、その力とノウハウを海外に流出させようとしている。
次に日本の自動車産業が力を保ち続けられる方法は・・・
間違いなく「排ガスを出さない自動車」を量産出荷できるようになること。
「100kmも走らないんじゃ、電気自動車なんて普及しないよ。」
いやいや。
今、目の前に突きつけられている現実に対応して変わっていかないとね。人の意識が。
毎日の生活の中で、「100km以上/一日」走行する車両ってどれぐらいいるんだ?
特に免許取り立ての若者や、奥様にとっては「ガソリンスタンドに行かないで、自宅で補給できる。」のは、ものすごくメリットと感じられるんじゃない?
「バッテリー」と「省エネ駆動」「エネルギー回収」の技術は日本を救う。
今の現時点だって・・・ワクワク・・・というか、ドキドキできますよ。電気自動車。ええ。
よ~し。無事、返却場所に到着。LONG LIFEスイッチを押さなくてすんだ。
丁寧に走って、バッテリー寿命を延ばすテクニックが求められたぜ。フエッヘッヘ。