今も 又 是(か)くの如し。末法の始めに妙法蓮華経の五字を流布して 日本国の一切衆生が仏の下種(げしゅ)を懐妊すべき時なり。例せば下女が王種を懐妊すれば諸女瞋(いか)りを なすが如し。下賎の者に王頂の珠(たま)を授与せんに大難 来たらざるべしや。一切世間多怨難信(いっさいせけん たおんなんしん)の経文 是(これ)なり。
(平成新編0716・御書全集1130・正宗聖典----・昭和新定[2]1045・昭和定本[1]0787)
[文永10(1273)年(佐後)]
[真跡、古写本・無]
[※sasameyuki※]