十方の浄土に生まるゝ者は 三乗・人(にん)・天・畜生 等までも皆(みな)王の種姓と成りて生まるべし。皆 仏となるべきが故(ゆえ)なり。阿含経(あごんきょう)は民(たみ)の女(むすめ) の 民を夫(おとこ)とし、華厳・方等(ほうどう)・般若(はんにゃ)等は臣(おみ)の女 の 臣を夫とせるが如(ごと)し。又 華厳経・方等・般若・大日経 等の円教の菩薩 等は王女 の 臣下(しんか)を夫とせるが如し。皆 浄土に生まるべき法にはあら(非)ず。
(平成新編0708・御書全集0524・正宗聖典----・昭和新定[2]1033~1034・昭和定本[1]0775)
[文永10(1273)年(佐後)]
[真跡・小湊誕生寺外二〇ヶ所(10%以上40%未満現存)]
[※sasameyuki※]