『同一鹹味御書』(佐前) | 細雪の物置小屋

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[参考]『日蓮大聖人の「御書」をよむ 上 法門編』著者・小林正博
発行所・株式会社第三文明社
『日蓮大聖人の「御書」をよむ 下 御消息編』著者・河合 一
発行所・株式会社第三文明社

潮(うしお)限りを過(す)ぎずとは、妙法を持(たも)つ人 寧(むし)ろ身命(しんみょう)を失(しっ)するとも不退転を得るに譬(たと)ふ。種々(しゅじゅ)の宝蔵(ほうぞう)有りとは、諸仏菩薩の万行・万善・諸波羅蜜(しょ はらみつ)の功徳 妙法に納(おさ)まるに譬ふ。大身(だいしん)の衆生所居の住処とは、仏菩薩 大智慧あるが故(ゆえ)に大身衆生と名づく。大身・大心・大荘厳(だい しょうごん)・大調伏(だい じょうぶく)・大説法・大勢・大神通・大慈・大悲 おのづから法華経より生ずるが故なり。死屍(しし)を宿(とど)めずとは、永く謗法一闡提(いっせんだい)を離るゝが故なり。不増不減とは、法華の意(こころ)は一切衆生の仏性(ぶっしょう)同一性なるが故なり。
(平成新編0263~0264・御書全集1447・正宗聖典----・昭和新定[1]0412~0413・昭和定本[1]0232~0233)
[弘長01(1261)年(佐前)]
[真跡、古写本・無]
[※sasameyuki※]