次に真言宗の法門は、先(ま)づ真言三部経は大日如来の説か、釈迦如来の説かと尋(たず)ね定めて、釈迦の説と云(い)はゞ、釈尊五十年の説教に をい(於)て已今当(い こん とう)の三説を分別(ふんべつ)せられたり、其(そ)の中に大日経 等の三部は何(いず)れの分(ぶん)に をさまり候(そうろう)ぞと之(これ)を尋ぬべし。三説の中には いづくにこそ おさまりたりと云はゞ、例の法門にて たやす(容易)かるべき問答なり。
(平成新編0037・御書全集0381・正宗聖典ーーーー・昭和新定[1]0115・昭和定本[1]0031~0032)
[建長07(1255)年(佐前)]
[古写本・日代筆 西山本門寺]
[※sasameyuki※]