餅(もち)九十枚・薯蕷(やまのいも)五本、わざと御使ひを もっ(以)て 正月三日 ひつじ(未)の時に、駿河国(するがのくに)富士郡上野の郷より甲州波木井の郷 身延山の ほら(谷)へ おく(送)り た(給)びて候(そうろう)。
夫(それ)海辺には木を財(たから)とし、山中(さんちゅう)には塩を財とす。旱魃(かんばつ)には水をたからとし、闇中(あんちゅう)には灯(ともしび)を財とす。女人は をとこ(夫)を財とし、をとこ(夫)は女人を いのち(命)とす。王は民を をや(親)とし、民は食を天とす。
(平成新編1349・御書全集1554・正宗聖典----・昭和新定[3]1955・昭和定本[2]1621)
[弘安02(1279)年01月03日(佐後)]
[真跡・京都妙覚寺外三ヶ所(40%以上70%未満現存)]
[※sasameyuki※]