『秀句十勝抄(十勝抄・称玄抄)』(佐後?)[真跡(断片)] | 細雪の物置小屋

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[参考]『日蓮大聖人の「御書」をよむ 上 法門編』著者・小林正博
発行所・株式会社第三文明社
『日蓮大聖人の「御書」をよむ 下 御消息編』著者・河合 一
発行所・株式会社第三文明社

 又 神力品(じんりきほん)に云(い)はく「要(よう)を以(もっ)て之(これ)を言(い)はば、如来一切所有(しょ う)の法[名也(みょう なり)]、如来一切自在の神力[用也(ゆう なり)]、如来一切秘要の蔵(ぞう)[体也(たい なり)]、如来一切甚深(じんじん)の事(じ)[宗なり]、皆 此(こ)の経に於(おい)て宣示顕説(せんじ けんぜつ)す」已上(いじょう)経文。明らかに知んぬ、果分の一切の所有の法、果分の一切の自在の神力、果分の一切の秘要の蔵、果分の一切の甚深の事、皆 法華に於て宣示し顕説するなり。夫(それ)華厳経は○(○=文章の中略)但(ただ)住上地上の因分を説いて、未(いま)だ如来内証(ないしょう)の果分を説かず。故(ゆえ)に天親(てんじん)の十地論に、因分可説・果分不可説と云ふは即(すなわ)ち其(そ)の事(こと)なり。当(まさ)に知るべし、果分は因分に勝ることを。
(平成新編1327~1328・御書全集----・正宗聖典----・昭和新定[3]2395~2396・昭和定本[3]2362~2363)
[弘安01(1278)年"文永08(1271)年"(佐後?)]
[真跡・中山法華経寺(70%以上100%未満現存)]
[※sasameyuki※]