願(ねが)はくは 我が弟子等 師子王(ししおう)の子となりて群狐(ぐんこ)□□□[細雪注・□=欠字](に笑はる)ゝ事なかれ。過去遠々劫(かこ おんのんごう)より已来(このかた)、日蓮がごと(如)く身命(しんみょう)を す(捨)てゝ 強敵(ごうてき)の科(とが)を顕□(はす)師には値(あ)ひ がた(難)かるべし。国主の責(せ)め なを(猶) をそ(恐)ろし、いわ(況)うや閻魔(えんま)の せ(責)めをや。日本国のせめは水のごと(如)し。ぬ(濡)るゝを をそ(恐)るゝ事なかれ。閻魔のせめは火のごとし。裸(はだか)にして入(い)ると を□(も、をも=思)へ。大涅槃経の文(もん)の心は、仏法を信じて今度(このたび)生死(しょうじ)を は□□□(なるゝ)人の、すこし心の ゆ(弛)るなるを すゝ(勧)めむがため(為)に、疫病(やくびょう)を仏の あた(与)へ給(たま)ふ。はげ(励)ます心な□(り)、すゝむる心なり。
(平成新編1322~1323・御書全集1589・正宗聖典----・昭和新定[3]1943・昭和定本[2]1609)
[弘安01(1278)年(佐後)]
[真跡(断簡)・富士大石寺(100%現存)]
[※sasameyuki※]