その上 み(身)ひん(貧)にして げにん(下人)なし。山河(さんが) わづら(煩)ひあり。たと(設)ひ 心ざし ありとも あらはしがた(難)きに、いま(今)いろ(色)を あらわさせ給(たま)ふに し(知)りぬ、をぼろげならぬ事なり。さだ(定)めて法華経の十羅刹(じゅうらせつ) まぼ(守)らせ給ひぬらんと たの(頼)もしくこそ候(そうら)へ。事 つ(尽)くしがた(難)し。恐々謹言。
(平成新編1293・御書全集1554・正宗聖典----・昭和新定[3]1937・昭和定本[2]1604)
[弘安01(1278)年11月01日(佐後)]
[真跡・身延久遠寺(40%以上70%未満現存)]
[※sasameyuki※]