『四条金吾殿御返事(佛法王法勝負抄・告誡書)』(佐後) | 細雪の物置小屋

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[参考]『日蓮大聖人の「御書」をよむ 上 法門編』著者・小林正博
発行所・株式会社第三文明社
『日蓮大聖人の「御書」をよむ 下 御消息編』著者・河合 一
発行所・株式会社第三文明社

火は をびたゞ(夥)しき様なれども、暫(しばら)くあれば しめ(滅)る。水は のろ(鈍)き様なれども、左右(そう)無く失ひがた(難)し。御辺は腹あ(悪)しき人なれば火の燃ゆるがごと(如)し。一定(いちじょう)人に すか(賺)されなん。又 主の うらうら(遅々)と 言(ことば)和(やわ)らかに すか(賺)させ給(たま)ふならば、火に水を かけたる様に御わたりありぬと覚(おぼ)ゆ。きた(鍛)はぬ かね(金)は、さか(盛)んなる火に入(い)るれば と(疾)く と(蕩)け候(そうろう)。氷を ゆ(湯)に入(い)るゝがごとし。剣(つるぎ)なんどは大火(たいか)に入(い)るれども暫くは とけず。是(これ) きた(鍛)へる故(ゆえ)なり。まえ(前)に かう申すは きた(鍛)うなるべし。
(平成新編1179・御書全集1169・正宗聖典----・昭和新定[2]1766・昭和定本[2]1384)
[建治03(1277)年秋"建治03(1277)年"(佐後)]
[真跡、古写本・無]
[※sasameyuki※]