『種々御振舞御書』(佐後)[曾存] | 細雪の物置小屋

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[参考]『日蓮大聖人の「御書」をよむ 上 法門編』著者・小林正博
発行所・株式会社第三文明社
『日蓮大聖人の「御書」をよむ 下 御消息編』著者・河合 一
発行所・株式会社第三文明社

雪山童子(せっせんどうじ)は半偈(はんげ)のため(為)に身をな(投)げ、常啼菩薩(じょうたいぼさつ)は身をう(売)り、善財童子(ぜんざいどうじ)は火に入(い)り、楽法梵士(ぎょうぼう ぼんじ)は皮をは(剥)ぐ、薬王菩薩(やくおうぼさつ)は臂(ひじ)をや(焼)く、不軽菩薩(ふきょうぼさつ)は杖木(じょうもく)を かうむ(被)り、師子尊者(ししそんじゃ)は頭(こうべ)を はねられ、提婆菩薩(だいばぼさつ)は外道に ころ(殺)さる。此等(これら)は いか(如何)なりける時ぞやと勘(かんが)ふれば、天台大師は「時に適(かな)ふのみ」と か(書)ゝれ、章安大師は「取捨(しゅしゃ)宜(よろ)しきを得て一向(いっこう)にすべからず」と しる(記)さる。法華経は一法なれども 機に したがひ 時によりて 其(そ)の行(ぎょう)万差(ばんさ)なるべし。
(平成新編1056・御書全集0910・正宗聖典ーーーー・昭和新定[2]1571~1572・昭和定本[2]0960~0961)
[建治02(1276)年"建治01(1275)年"(佐後)]
[真跡・身延曾存]
[※sasameyuki※]