『正嘉地震大瑞御書』(文永期"文永初期?")[真跡(断簡)] | 細雪の物置小屋

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[参考]『日蓮大聖人の「御書」をよむ 上 法門編』著者・小林正博
発行所・株式会社第三文明社
『日蓮大聖人の「御書」をよむ 下 御消息編』著者・河合 一
発行所・株式会社第三文明社

去(い)ぬる正嘉元年[丁巳(ひのとみ)]大地震[此(こ)の大瑞(だいずい)日本の日記に見ざるか] 日蓮 諸経を引き勘(かんが)ふるに、念仏宗と禅宗との邪法 此の国に出現し、存(ぞん)の外(ほか)に国中の上下 鎮護(ちんご)国家の為(ため)の大法を蔑如(べつじょ)せしむるに依(よ)って、法華・真言の国中守護の諸大善神(ぜんじん)瞋恚(しんに)を為(な)し、悉(ことごと)く他国に向かふが故(ゆえ)に起こる所の災難なり。此の国 将(まさ)に他国に襲(おそ)はるべし等云云。具(つぶさ)には故(こ)最明寺入道(さいみょうじ にゅうどう)殿に奉(たてまつ)る勘文(かんもん)の如し[谷土野禅門 之(これ)を尋(たず)ぬべし]。 念仏者並びに檀那(だんな)等 之を聞きて怨(あだ)を成(な)すこと、譬(たと)へば不軽菩薩(ふきょうぼさつ)の増上慢(ぞうじょうまん)の四衆(ししゅ)の如(ごと)し。
(平成新編0807・御書全集----・正宗聖典----・昭和新定[3]2632・昭和定本[3]2516)
[不詳(文永期"文永初期?")]
[真跡・京都本圀寺(断簡)]
[※sasameyuki※]