此(こ)の法門は震旦国(しんだんこく)に仏法わた(渡)りて二百年と申せしに、天台智者大師 始めて一切経を料簡(りょうけん)し給(たま)ひしやうなり。日本国には仏法始まりて二百余年と申せしに、伝教大師、天台の本疏三十巻をみて始めて此の義をあらわし給へり。此の義だにも実にして仏意に かな(適)わば、四十余年の諸経の行者と、彼(か)の経々に依(よ)って法華経を全(まった)しとせざる諸宗の人々は皆(みな)謗法(ほうぼう)の因縁(いんねん)なり。
(平成新編0805・御書全集----・正宗聖典----・昭和新定[3]2606・昭和定本[3]2485)
[不詳(文永中期)]
[真跡・玉沢妙法華寺外一ヶ所(断簡)]
[※sasameyuki※]