涅槃経(ねはんぎょう)に云(い)はく「譬(たと)へば七子(しちし)の父母平等ならざるに非(あら)ざれども、然(しか)も病者に於(おい)て心則(すなわ)ち偏(ひとえ)に重きが如し」云云。法華経の薬王品に云はく「此(こ)の経は則ち為(こ)れ閻浮提(えんぶだい)の人の病の良薬(ろうやく)なり」云云。七子の中に上の六子は且(しばら)く之(これ)を置く。第七の病子は一闡提(いっせんだい)の人、五逆謗法の者、末代悪世の日本国の一切衆生なり。
(平成新編0783~0784・御書全集1032・正宗聖典ーーーー・昭和新定[2]1147・昭和定本[1]0903)
[文永12(1275)年03月10日(佐後)]
[真跡・中山法華経寺(100%現存)、古写本・日向筆 岩本実相寺 日法筆 岡宮光長寺 日澄筆 北山本門寺]
[※sasameyuki※]