今この法華経は、仏「正直捨方便(しょうじきしゃほうべん) 等 乃至 世尊法久後 要当説真実(せそんほうくご ようとうせつしんじつ)[細雪注・妙法蓮華経方便品第二の御経文]」と説き給(たま)ふ事なれば、誰の人か疑ふべきなれども、多宝如来 証明(しょうみょう)を加へ、諸仏 舌を梵天(ぼんてん)に付け給ふ。されば此(こ)の御経は一部なれども三部なり、一句なれども三句なり、一字なれども三字なり。
(平成新編0620・御書全集1121・正宗聖典----・昭和新定[1]0890・昭和定本[1]0665)
[文永09(1272)年(佐後)]
[古写本・日興筆 北山本門寺]
[※sasameyuki※]