威儀形色経(いぎぎょうしききょう)に「身相(しんそう)黄金色にして常に満月輪に遊び定慧智拳(じょうえちけん)の印(いん)法華経を証誠(しょうじょう)す」と。又 五仏章の仏も法華経第一と見えたり[是四]。「要(よう)を以(もっ)て之(これ)を言はゞ 如来の一切所有(しょ う)の法、乃至(ないし)皆 此(こ)の経に於(おい)て宣示顕説(せんじけんぜつ)す[細雪注・妙法蓮華経如来神力品第二十一の御経文]」云云。此等(これら)の経文は 釈迦所説の諸経の中に第一なるのみに非(あら)ず、三世(さんぜ)の諸仏の所説の中に第一なり。此の外(ほか)一仏二仏の所説の経の中に、法華経に勝れたる経有りと云(い)はゞ用(もち)ふべからず。法華経は三世不壊(ふえ)の経なる故(ゆえ)なり[是五]。又 大日経 等の諸経の中に法華経に勝るゝ経文 之無し[是六]。
(平成新編0616・御書全集0149・正宗聖典----・昭和新定[1]0884・昭和定本[1]0658~0659)
[文永09(1272)年07月(佐後)]
[真跡、古写本・無]
[※sasameyuki※]