『開目抄 下』(佐後)[曾存] | 細雪の物置小屋

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[参考]『日蓮大聖人の「御書」をよむ 上 法門編』著者・小林正博
発行所・株式会社第三文明社
『日蓮大聖人の「御書」をよむ 下 御消息編』著者・河合 一
発行所・株式会社第三文明社

天台・真言の学者 等、念仏・禅の檀那(だんな)を へつら(諛)い をそ(怖)るゝ事、犬の主に を(尾)をふ(振)り、ねづみ(鼠)の猫を をそるゝがごと(如)し。国王、将軍に みやつか(宮仕)ひ、破仏法の因縁、破国の因縁を能(よ)く説き 能くかたるなり。天台・真言の学者 等、今生(こんじょう)には餓鬼道(がきどう)に堕(お)ち、後生(ごしょう)には阿鼻(あび)を招(まね)くべし。設(たと)ひ山林(さんりん)に まじわって、一念三千の観を こらすとも、空閑(くうげん)にして三密の油を こぼ(溢)さずとも、時機を し(知)らず、摂折(しょうじゃく)の二門を弁(わきま)へずば、いか(争)でか生死(しょうじ)を離るべき。
平成新編0576・御書全集0236・正宗聖典0139・昭和新定[1]0831~0832・昭和定本[1]0607)
[文永09(1272)年02月(佐後)]
[真跡・身延曾存]
[※sasameyuki※]