若(も)し法華経の一字をも唱へん男女(なんにょ)等、十悪・五逆・四重 等の無量の重業(じゅうごう)に引かれて悪道に お(堕)つるならば、日月(にちがつ)は東より出(い)でさせ給(たま)はぬ事は ありとも、大地は反覆(はんぷく)する事は ありとも、大海の潮は み(満)ちひ(干)ぬ事は ありとも、破(われ)たる石は合ふとも、江河(こうが)の水は大海に入(い)らずとも、法華経を信じたる女人(にょにん)の、世間の罪に引かれて悪道に堕(お)つる事は あるべからず。
(平成新編0302・御書全集1201・正宗聖典ーーーー・昭和新定[1]0472・昭和定本[1]0289)
[文永01(1264)年04月17日(佐前)]
[真跡、古写本・無]
[※sasameyuki※]